この日は、変な天候でした。11時頃、曇空の中「ムッ」とした熱気を感じながら車を走ら
せると、なんと!雨がポツポツと降り始めてくるではありませんか。道路から琵琶湖大橋が見
えたので、視界はいいなぁとお祭り広場に到着すると湖上はガスが張りつめて橋が見えないの
です。おまけに雨が・・・すると、12時40頃陽がさしてきて晴れてきました。
到着時には、双眼鏡で太短くなった琵琶湖大橋、縮んでいた対岸の景色がメラメラと「水槽
に入れた水に塩や砂糖を加えた時」のように揺らぎ始めたのです。そして、橋の輪郭は水の中
に入れた黒インクか雲のようになり、細く高く伸びていき、本格的な蜃気楼へと転じていきま
した。たいてい縮んでいると、日没までそのままか元に戻るかのどちらかになるんですが・・・
改めて、琵琶湖周辺の局地的気象の摩訶不思議を実感しました。
では、本日ビデオ撮りした中から蜃気楼映像を数枚紹介いたします。
■ 琵琶湖大橋(最高部)付近とその後方に現れた蜃気楼
比較する実景を入れなかったのですが、この映像に矢線や注釈を入れましたので、そこに
注目して下さい。水色の矢線は湖上のヨットが上下にあります。鮮明な形で2像や3像に見
えることは、滅多にありません。
緑の矢線の先には浮かび上がったヨットがあります。また、緑のカッコの部分は横方向に
帯状のものが見えますが湖面が化けたものです。その上は本来、水平線下に隠れて見えない
はずの湖西(琵琶湖大橋以北)の山の稜線や平野部が見えているのです。
橋脚の土台も全て見えないはずなのに、見え出して太くなっています。その他、橋のライ
ンも本来の形よりも太く平坦になっています。
■ つぶれた南湖湖心局
南湖湖心局の実景
つぶれた南湖湖心局 |
■ 琵琶湖大橋堅田方面の蜃気楼
琵琶湖大橋堅田方面の実景 |
蜃気楼化する琵琶湖大橋堅田方面 |
実景写真と比べると良く分かると思います。緑の矢線先の右上がりの白っぽい部分とその
下の黒っぽい不鮮明な部分は、橋なのです。蜃気楼化が始まり、形が歪み上に伸びようとし
ているところです。
緑のカッコの部分には白っぽい水平な煙のようなスクリーン状のものは「何か」が板塀状
になったものです。普段は何もありません。また、煙でもありません。
■ つぶれる造船所(大津市堅田方面)
大津市堅田方面(ピンクの矢線:造船所)実景 |
つぶれた造船所(水色の矢線) |
伸びる造船所 |
実景と比べれば、すぐ分かります。つぶされたように見える2枚目の方が縮むタイプの蜃気 楼です。3枚目の方は伸びるタイプの蜃気楼です。
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