2021年05月04日に発生した上位蜃気楼(2021年度観測第12号)
| 蜃気楼の始まり
| | Z字(3像)型になる橋
| | 板塀状の蜃気楼となる東岸の守山市
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| 板塀状の蜃気楼になる西岸の大津市堅田
| | 部分的に波のような山と谷の形状になる湖面
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| 東岸(草津市烏丸半島周辺)に現れた蜃気楼|
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■ 2021年5月04日(火)に発生した上位蜃気楼 |
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この日は、琵琶湖大橋の東側に下位蜃気楼を残したまま、他の部分が急に太くなり上位蜃気楼が発生しまし
た。しかも、変化の様子も激しく「2010年4月10日」に発生した蜃気楼を思い起こすような蜃気楼でした。
しかし、残念ながら長続きせず発生から1時間ほどで終息しました。
興味深感じた蜃気楼は、「湖面の蜃気楼」でした。何時もならば、観測地点から遠方に発生した湖面の板塀
状蜃気楼は、「白っぽい色の帯び」で見えます。今回は、観測地点から4km前後に発生し西から東へと移行し
ていく様子を観察できました。近い距離に発生したため霞みの影響も少なく、湖面の板塀状蜃気楼の詳細な様
子を観察することができました。琵琶湖の波は大抵穏やかで、波面がまわりのよりも濃い色で見えます。この
湖面が板塀状の蜃気楼になると、「波面の濃い色の部分は、縦に引き伸ばされて“縞模様”」が多数生じます。
この波面は時間の経過とともに位置が変わるので“縞模様”も変化して見えます。スチル画像だと解りませんが、
動画なら“その変化の様子”がよくわかると思います。(動画を掲載しています。)また、湖面が蜃気楼化して
様子が“凸凹”というか“波の様な山と谷の形状”が暫く持続して見えました。
今回は、この日の特徴的な蜃気楼を掲載しました。 |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
下段の写真では、右(東)側の橋梁が湖面から離れて見えていますが、上段の写真の同じ部分では湖面に接して見える部分(下位蜃気楼)があります。その左側では、橋梁が太くなって(伸びて)いる部分があります。この部分が上位蜃気楼です。上位蜃気楼と下位蜃気楼が混在した状態です。
まら、左端に見える山の裾野は、下段ではなだらかに湖面に没して見えますが、上段では「絶壁状」に変化して見えます。 |
2021年05月04日(火)12:30、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段の写真では、左側の橋梁が上下方向につぶれた“Z字(3像)型”の蜃気楼になっています。 |
2021年05月04日(火)12:39、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する守山市水保町方面を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段の写真と下段の写真を比べると、湖岸の樹木や低い建造物が上方に伸ばされ“高さが水平一直線”状にそろった板塀状の蜃気楼になっています。3つ連なって見えるリゾートマンションの真中下部には、通常風景から解らないもの(ショッピングセンターへ続く陸橋)が“S”状に変化して見えます。 |
2021年05月04日(火)12:42、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北東約14km先に位置する大津市堅田方面を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段の写真では、湖岸の風景が“高さがそろって帯状”に見えています。この帯状の中には“柱状”に見える部分があります。これは、湖岸の民家などが縦に引き伸ばされた像と倒立像が合体した蜃気楼となっている部分です。左の端にある“茶色い屋根の湖上の建物”も下部が大きく伸びて見えます。 |
2021年05月04日(火)12:43、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
下段の写真では、通常の琵琶湖波が穏やかである様子が解ります。また、湖面と橋梁には“僅かな隙間”があるように見えます。一方、蜃気楼化した橋梁と水平線を見ると、橋梁が上方に伸びて見えています。また、通常の水平線と異なり、水平線が“波打つ”ような形状に変化して見えます。この形状は一瞬ではなく、暫くの間持続していました。湖上の逆転層が複雑であることがうかがえます。「2010年4月10日」にも同様の蜃気楼が発生していますが、滅多に見ることができない蜃気楼です。 |
2021年05月04日(火)12:44、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段の写真で先ず目に付くのは、琵琶湖大橋方面の水平線です。その手前の湖面は波による横方向の波面が見えます。その奥の方は、“縦に縞が入った色の薄い湖面”になっています。この部分は、湖面が“板塀状の蜃気楼”になったものです。実際には、この「縞模様」の位置が時間と共に位置が変化して見えます。縦の「縞模様」の正体は、“波の波面の濃い色で見える部分”が蜃気楼化したものです。
右方向には、“釣り舟が2像”になって見える部分や左の釣り舟に乗る人が“伸びて”見えます。 |
2021年05月04日(火)12:52、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約9km先に位置する草津市烏丸半島周辺の湖岸を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段の写真では、湖岸の樹木や建物(高い建築物を除く)が上方に高く伸びたり、反転像などを伴って高さがそろって見える部分があります。この様な光景は、上位蜃気楼特有の像変化です。 |
2021年05月04日(火)12:44、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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