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■ 2008年6月01日(日)に発生した上位蜃気楼 この日は、暖かく風の弱い日で、久々の蜃気楼日よりと言える日でした。
定点観測地を訪れた13:00頃、既に琵琶湖大橋東側の橋梁が部分的に太くなっており、これ
から蜃気楼が対岸や湖上に広がっていくことを想像させるのに十分な変化でした。しかも、湖上の
視界は良い方で、肉眼で琵琶湖大橋が(鮮明でないものの)見えていました。蜃気楼の写真撮影に
恵まれた日でした。蜃気楼の変化の方は、橋梁が部分的に太くなる部位が左右にずれるだけで、な
かなか目立った変化が現れませんでした。14:00過ぎからようやく蜃気楼らしい変化が現れま
した。
発生した蜃気楼は琵琶湖大橋以外にも東西の対岸にも発生しました。今回、撮影した蜃気楼写真
の中から典型的な蜃気楼や面白い?蜃気楼を紹介したいと思います。
この画像は、琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。見ての通り、橋梁がアルファベットの“Z”の文字のように橋梁が変化しています。この部分は、橋梁が3像型の蜃気楼(下から上に向けて順に、元の橋梁が変化した正立像、その上に元の橋梁の倒立像、更にその上に元の橋梁の正立像が上下に並んで見える蜃気楼)になったものです。当然、この蜃気楼となった元の物体は橋ですから、橋上を車が走行する様子を双眼鏡で見ると面白い車の変化を見ることができます。 2008年06月01日(日)15:13、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この写真も琵琶湖大橋東側の橋梁を撮影したものです。この橋梁の蜃気楼も3像型の蜃気楼ですが、上の画像よりも橋梁が水平に長く倒立像を伴って変化しています。アルファベットの“Z”よりも横倒しの“V”字型と表現した方がより適切?と思い、“横倒しのV字型”の蜃気楼と呼ぶようにしています。このV字型の場合も橋上を走行する車を双眼鏡などで観察すると、非常に面白い光景を見ることができます。 2008年06月01日15:24、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この2段組の写真は、琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。琵琶湖大橋で特徴適なことは、観測地から水平線下に隠れて見ることができないはずの橋脚のフーチング(橋脚支持台)が蜃気楼となって現れていることです。 上段の写真では矢印A、Bが指し示すフーチングが2つ(正立像と倒立像)見えています。下段の写真では矢印Cが指し示すフーチングは2像ですが、矢印Dの指し示すフーチングは1像です。下段の写真は上段のものより約2分後に撮影したものです。 矢印A、Cの左側に近い方から、2像になる長方形状の物体、2階建てのアパート?のように見える造船所が写っています。 水平線に隠れて見えるはずのないものを蜃気楼化させて我々に見せる現象は、上位蜃気楼ならではのものです。 2008年06月01日、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
写真上段:15:29撮影/写真下段:15:31撮影
■ 蜃気楼化する湖面
この写真は、琵琶湖大橋最高部周辺を撮影したものです。アーチ型の琵琶湖が、ほぼ水平に変化していることが分かります。橋脚に注目すると、橋脚が短く縮んでいます。これは、湖面が板塀状の蜃気楼になったために、下から押し上げられる形で橋脚が下部から上方に向けて縮んで見えるのです。 水平線の上、伸びて平らになったフーチングと同じ高さに薄っすらと帯状のものが水平に続いて見えるものが、湖面が板塀状の蜃気楼(湖面の伸びと上方倒立などが複合した蜃気楼)になったものです。湖面の板塀状のなかに、ヨットやフーチング、エリ(湖底に竿を何本も指して矢印のように配置し、魚を追い込んでとる仕掛け)が蜃気楼となっています。 2008年06月01日15:43、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この写真は、琵琶湖大橋の最高部よりも東側を撮影したもので、湖面が板塀状の蜃気楼となって現れています。この写真では、左のボートに乗った釣り人に立ちはだかる壁のように見えています。 この湖面の板塀状の蜃気楼の中には、ふだん観測地点から水平線下に隠れて見ることができないフーチング(橋脚支持台)が蜃気楼となって現れ、浮き上がって(写真左)見えたり、2像型の蜃気楼(写真真中より右方向のフーチング全て)となってています。また、橋脚が下から押し上げられたかのように縮んでいます。 写真真中より少し左側にある橋脚の方には、細かな縦の筋状のものが多数写っています。これは、先の写真で説明した“エリ”と呼ばれるものです。 2008年06月01日16:10、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この2段組の写真ともに、琵琶湖大橋西詰と対岸の堅田(大津市)を撮影したものです。同じ対象物でも時間の経過とともに蜃気楼像が変化することを示したものです。 上段の写真は、対岸が板塀状の蜃気楼となったものです。写真右にある橋脚の左側の建物(造船所)が伸びて見えます。 下段の写真は、複雑です。対岸の一部と湖面がセットで2像型の蜃気楼になったために、対岸が縮んで見えるとともに、湖上に水平に続く塀のようなものがあるかのように見えます。ふだんの景色を見慣れていないと、非常に不思議な光景に「何なんだろう?」と思うことでしょう。 2008年06月01日、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
写真上段:15:18撮影/写真下段:16:20撮影
この写真は、琵琶湖大橋の東詰から対岸の守山市方面を撮影したものです。 対岸の景色が、伸びて水平一直線状に見える“板塀状”の蜃気楼になっています。板塀状の蜃気楼は、上位蜃気楼の典型的な像変化です。対岸などの景色の高さが不自然に揃って見えるようであれば板塀状の蜃気楼、つまり、上位蜃気楼である可能性が高いといえます。肉眼で(上位)蜃気楼が発生しているかどうかの指標となります。 写真左端には、琵琶湖大橋の橋梁が上方倒立して2像型の蜃気楼になって見えています。 2008年06月01日16:20、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
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