2008年5月21日に発生した上位蜃気楼


上方倒立する琵琶湖大橋東側橋梁 || 上方倒立して、水平線下から現れたフーチング

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■ 2008年5月21日(水)に発生した上位蜃気楼
  
  この日は、ヘイズ(もや)の影響で湖上が非常に見にくく、定点観測地点から肉眼では琵琶湖大
 橋を見ることが出来ませんでした。16:30頃まで観察していましたが、上位蜃気楼が現れるよう
 な兆候を見ることが出来ないので一度観測を中止しました。しかし、17:00前に北湖の方では沖
 島が蜃気楼化しているとの連絡を受けて、再度なぎさ公園を訪れると、琵琶湖大橋の東側の橋梁
 が変化していました。
  撮影した蜃気楼画像は、ヘイズの影響で鮮明ではありませんが、ご紹介します。

 

 

 

 

 

■ 上方倒立する琵琶湖大橋東側橋梁
  
08052117h49m_981Wbri.JPG (110242 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の東(守山)側の橋梁を撮影したものです。橋梁が二重になった部分が見えています。一見、元の橋梁の下方に幻の橋(蜃気楼像)が現れたように見えます。水平に近いように見える東側の橋梁は実際、右(東)下がりの勾配ですから、逆転層との関係で下方に現れたかのように見える橋梁が元の橋梁の余波(なごり)で、その上に水平に見える橋梁が上方倒立した橋梁ということになります。また、二重に見えない橋梁は、元の橋が上方に伸びて水平一直線になったものです。
 単刀直入に表現すると、琵琶湖大橋の東側の橋梁が、“上方倒立と上方への伸びが複合した蜃気楼になっている”ということです。

2008年05月21日(水)17:49、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)

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■ 上方倒立して、水平線下から現れたフーチング
 
0852117h57m_987_Footing.JPG (114860 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。橋脚の水面近くにある赤色の矢印の先に注目して下さい。細い板状のものがあります。また、その下の水面上にも板状のものが見えています。この板状のものは、フーチング(橋脚支持台)で、定点観測地からは普段水平線の下に隠れて見えることはありません。
 このフーチングが上方倒立を伴って“2像型の蜃気楼”となって現れています。水平線下の物体が見えるのは、上位蜃気楼の特徴です。

2008年05月21日(水)17:57、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)

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