| 部分的に太くなる橋梁 | | まゆ毛状に太くなる琵琶湖大橋|
| 水平線下から現れ、板塀状になる陸地 | | 伸びる湖面と水平線下から現れたフーチング |
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■ 2008年5月06日(火)に発生した上位蜃気楼 この日の湖上の視界は、前日の雨により見通しが良好でした。定点観測地から北北東約13Km
先にある琵琶湖大橋が肉眼ではっきり見えただけでなく、後方の比良山を見ることができました。
晴天に恵まれたものの気温の顕著な上昇が見られないためか、湖上には14:00位まで下位蜃気
楼が発生していました。以後、琵琶湖大橋や湖岸は通常風景に戻り上位蜃気楼に転じる兆候を見
ることができませんでした。しかし、16:20位より、琵琶湖大橋の東側の橋梁の一部が太くな
りだし、すばらしい!蜃気楼とはいえないものの、日没すぎまで蜃気楼が発生した。
琵琶湖南湖で蜃気楼が発生する場合は、上段の写真のように琵琶湖大橋の東側の橋梁の一部が太くなる(伸びる)ことから蜃気楼が始まることが多いようです。ふだんから、琵琶湖大橋の形状を熟知していないと、この“蜃気楼の始まりの兆候”を見逃してしまうでしょう。しかも、肉眼ではこの僅かな変化は分からないので、我々は常に双眼鏡で琵琶湖大橋に目を光らせています。下段の写真は、通常の琵琶湖大橋(東側の橋梁周辺)です。 2008年05月06日(火)16:25、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この写真は、琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の写真は、琵琶湖大橋の蜃気楼写真で、下段の写真は上段の写真に対応する通常の琵琶湖大橋です。 上段の写真では、橋梁の最高部の両側の橋梁が太くなり、“まゆ毛”のようになって見えます。つまり、橋梁が上へ伸びています。この蜃気楼もふだんの琵琶湖大橋の形状を知らない人には、余程アンバランスに橋梁が太くならない限り、橋梁が蜃気楼になっていることに気づかない場合が多いと思います。 2008年05月06日(火)16:41、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
■ 水平線下から現れ、板塀状になる陸地
この2段組の写真をよく見比べて下さい。注目するところは、琵琶湖大橋でなく、矢印が指し示すところです。下段の写真は、琵琶湖大橋方面の通常の風景です。矢印Aが指し示すところは、橋の後方に見える比良山の稜線が湖面と接しているところです。つまり、矢印Aの右方向には比良山の稜線やそれに続く陸地が水平線の下に隠れて見えないのです。 上段の写真には、橋の後方に薄っすらと比良山が写っています。矢印A'の指し示すところで、比良山の稜線が湖面と接していません。矢印A'から矢印Bの間に、陸地らしきものが板塀状の蜃気楼となって現れています。矢印Bの指し示すあたりは、滋賀県の北西部の高島市安曇川町の船木崎と思われます。観測地点から直線距離で40Km以上離れています。水平線に隠れた風景が蜃気楼となって見ることができる!とは、光のマジックです。(下位蜃気楼では、水平線に隠れた風景を蜃気楼として我々に見せることはありません。) 2008年05月06日(火)17:09、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この写真は、琵琶湖大橋方面を撮影したものです。下段の通常時の写真と、上段の蜃気楼発生中の写真と見比べて下さい。琵琶湖大橋の最高部周辺の橋梁が太くなっています。 水平線に注目すると、上段の写真では、水平線の上に“白い帯び状のもの”が見えます。これは湖面が板塀状の蜃気楼になったものです。しかも、琵琶湖大橋より後方と前方の湖面が板塀状となっています。橋の橋脚を見ると、通常風景では見ることのできなかった“フーチング(橋脚支持台)”が縦に押しつぶされた姿で橋脚の下に現れています。このフーチングもふだんは水平線下に隠れて見えることがありませんが、蜃気楼となって見えています。 琵琶湖大橋の手前の湖面が伸びだすと、経験上、やがて陸地がなどが水平線から押し上げられて縮んでいきます。湖面が伸びだすと、最終的に対岸の陸地が細い線上になります。以後、この状態が続き、橋がZ字型になったり、湖岸が板塀状になったりということはありません。我々は、「湖面が板塀状になり、陸地がどんどん縮んでいく」様子が観察されると、“蜃気楼の終焉”とか“蜃気楼が終息状態である”といいます。つまり、“蜃気楼が終わった”と判断しています。 2008年05月06日(火)18:16、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
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