2005年5月5日に発生した上位蜃気楼

Z字型になる琵琶湖大橋||見え出したフーチング1||板塀状になる対岸の堅田||板塀状になる対岸の守山市

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■ 2005年5月5日(木)に発生した上位蜃気楼
  
  この日は13:00に蜃気楼化が始まり17:00ごろまで続きました。上位蜃気楼は定点観測している
  なぎさ公園おまつり広場から見て、琵琶湖大橋、対岸の守山市、対岸の大津市堅田方面に出現し
  ました。
   当日の気温は25℃、水温22℃、風向NE(いづれも15:00の値)で、湖上ののヘイズの影響で
  肉眼では見難い状況でした。
   この日、蜃気楼観測をしていたのが房英夫、林芳和会員の2名でした。房会員が撮影した蜃気
  楼を紹介します。

 

 

 

 

■ Z字型になる琵琶湖大橋
z_bridge050505_1558.jpg (39392 バイト)

Z字型になる琵琶湖大橋(東側の橋梁)

 この蜃気楼は琵琶湖大橋の東側の橋梁が3像型の上位蜃気楼になったものです。Z字というより、この場合はX字型と表現した方が良いかもしれません。この写真を注意深く見ると、観測地点からは水平線下に隠れて見えないはずの橋脚を支えているフーチング(橋脚支持台)が2像~3像の蜃気楼として現れています。また、写真左側に薄っすら見える後方の山や陸地が浮上がって見えています。                                        

撮影日時:2005年05月05日(木)15:58 

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■ 見え出したフーチング(橋脚支持台)1
footing050505_1550.jpg (43694 バイト)

見え出したフーチング(橋脚支持台)1

 定点観測している“なぎさ公園おまつり広場”から琵琶湖大橋までは約13Kmぐらい沖合いに見えます。地球の球状効果のために橋脚下部の台形状のフーチング(橋脚支持台)は通常、水平線の下に隠れて見えません。この写真は前述の写真よりも明確に“フーチング”が3像化している様子がわかります。2像のように見えますが下から数えて2つ目の像は、上方に倒立した2像目と正立した3像目が合体しているのです。問題の2~3像のフーチング部分から水平に帯状のものが伸びて見えています。これは湖面が蜃気楼化したものです。                             

撮影日時:2005年05月05日(木)15:50 

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■ 板塀状になる対岸の堅田
katata_itabei050505_1424.jpg (41726 バイト)

板塀状になる対岸の大津市堅田方面

 琵琶湖大橋西詰付近の対岸の大津市堅田方面の写真です。この写真からは、湖岸の風景が縦に伸ばされて、高さがそろった“板塀”のようになった様子が判ります。また、バーコード状のようなものが見えます。この“板塀”状の変化は上位蜃気楼の典型的な変化です。このような像変化からは、もとの対岸の風景が容易に想像できなくなります。     

撮影日時:2005年05月05日(木)14:24

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■ 板塀状になる対岸の守山市
moriyama_itabei050505_1508.jpg (43688 バイト)

板塀状になる対岸の守山市方面

 上の写真と同様で、対岸の風景が“板塀”状になった蜃気楼です。上位蜃気楼が発生しているかどうかを確認するときには、この写真のように対岸の景色の高さが不自然にそろって見えるかどうかを調べればいいわけです。そのためには、ふだんの風景がどのように見えるかを覚えておくことが大事です。                             

撮影日時:2005年05月05日(木)15:08

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