2022年04月10日に発生した上位蜃気楼(2022年度観測第6号)
|Z字(3像)型になる琵琶湖大橋東側
| |板塀状の蜃気楼になる守山市方面の湖岸|
|逆Z字(3像)型になる琵琶湖大橋西詰橋梁| |琵琶湖大橋の東西でZ字(逆Z)型になる蜃気楼|
|横V字型になる琵琶湖大橋| |板塀状の蜃気楼になる烏丸半島|
|板塀状になる大津市堅田の湖岸| |波打つ橋梁| |橋脚台の蜃気楼|
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■ 2022年4月10日(日)に発生した上位蜃気楼 |
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この日は、蜃気楼日和・・・。大津市湖岸なぎさ公園に到着すると既に琵琶湖大橋の東側の橋梁に変化(=瘤
状の変形)が認められました。ただ・・・湖上の視程(見え具合)が最悪に近く、湖上のふだんの風景を見慣れ
ていない方には、琵琶湖大橋が肉眼で確認できないと思われる状態でした。
双眼鏡で蜃気楼を観察していると、琵琶湖大橋が「Z字」、「逆Z字」、「横倒しV字」などに変化したり、
ふだん水平線に隠れて見えない琵琶湖大橋の橋脚台(フーチング)が2~3像型の蜃気楼になったりしました。
また、東岸は、守山市の湖岸から草津市の烏丸半島の港周辺までが板塀状(風景が伸びて高さが水平一直線にそ
ろう)蜃気楼になったりしました。
1年ぶりに多彩な蜃気楼を見たり、多彩な蜃気楼を撮影できる機会を得たにもかかわらず、この時期や蜃気楼
発生時に特有の湖上の「霞(かすみ)」のために鮮明な蜃気楼像を撮影できず残念でした。 |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、中央付近の橋梁が“Z字(3像)型”の蜃気楼となって見えてます。また、琵琶湖大橋全体がふだんよりも高く伸びている様子が下段の写真と比較するとわかります。上位蜃気楼は、ふだんの風景などが上方に変化(伸びたり、2~3像になるなど)する蜃気楼をいいます。通常「蜃気楼」という言葉は、「上位蜃気楼」を意味すること多々あります。 |
2022年04月10日(日)13:50、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する守山市水保町~木浜町方面を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
下段の写真と比較すると、上段写真では湖岸の樹木や民家など上方に伸びて上端が水平一直線状にそろって見えます。この蜃気楼像を“板塀状”の蜃気楼と呼んでいます。この像変化は、上位蜃気楼特有の変化です。肉眼や双眼鏡で湖(海)上の上位蜃気楼の発生の有無を確認する時に、“板塀状”の変化を探すとよいと思います。 |
2022年04月10日(日)14:03、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、橋の左側(西詰)がアルファベットの“Z”を逆にした様に変化しています。下段の写真と比べると、もとの橋の一部が3像型の蜃気楼になったために“逆Z字”の様に変化しています。長年南湖の蜃気楼を観察していますが、琵琶湖大橋の西側がこの様に3像型に変化することは珍しいことです。また、橋の最高部から右(東)側の橋梁が太くなって(上方に伸びて)見えます。 |
2022年04月10日(日)14:40、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、琵琶湖大橋の東西の橋梁が3像型の蜃気楼になった様子です。左(西)側は“逆Z字型”、右(東)側は“Z字型”の蜃気楼になっています。どちらも3像型の蜃気楼です。琵琶湖大橋が蜃気楼となるとき、この様に同時に東西の橋梁が3像型の蜃気楼になることは珍しいといえます。また、橋全体がふだんよりも高く上方に伸びています。 |
2022年04月10日(日)14:41、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、ふだんよりも橋が上方に伸びており、左に見えるヨット付近から右側にかけて、「ふだんの橋梁の上に倒立像、その上に正立像が重なって見える」ために“横に倒したアルファベットのV字”に見えています。右側の像は、東岸の守山市まで続いて見えていました。 |
2022年04月10日(日)14:45、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の西詰周辺を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、ヨットの左に見える橋脚が2倍ほど伸びています。また、その左に見える西岸(大津市堅田)の風景画上に伸びて、高さが水平一直線になって見えます。上位蜃気楼特有の像変化で、“板塀状蜃気楼”と呼んでいます。橋脚の左に見える建物(杢兵衛造船所)の上部の反転像が現れて見えます。また、板塀状の蜃気楼の中には、伸びた像の他に2像、3像になった物も見えます。 |
2022年04月10日(日)14:48、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北東約9km先に位置する烏丸半島(草津市)周辺を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、湖岸の風景が上方に引き伸ばされたり、倒立したりして上端が“ほぼ水平一直線”になって見えます。この蜃気楼を板塀状蜃気楼と呼んでいます。この板塀状蜃気楼は、上位蜃気楼発生時によく発生します。経験上、逆に「風景が2像や3像となって見える」現象は少ないといえます。肉眼や双眼鏡で湖(海)上の蜃気楼を探す時に“板塀状蜃気楼”を探すといいと思います。粘り強く観察していると、2像や3像の蜃気楼を見ることができるかも知れません。蜃気楼像の変化は、観察する距離、見る時の高さ、風景の高低、湖(海)からの逆転層の位置などの条件に左右されます。 |
2022年04月10日(日)14:54、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真では、琵琶湖大橋の橋梁が波打ったような像になっています。波打つような像はリアルタイムで変化していました。蜃気楼を創り出す“湖上の気温の逆転層”が複雑であることを示しています。この様な像変化は滅多に見ることができません。 |
2022年04月10日(日)14:59、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
上段写真には、下段の写真には見えない琵琶湖大橋の“橋脚台(フーチング)”が見えてます。撮影地から橋脚台は、通常水平線の下に隠れて見えないのです。しかし、上段の写真では、琵琶湖大橋の“橋脚台(フーチング)”が蜃気楼となって2~3像に分裂して見えています。空中に現れた橋脚台と同じ高さに微かに見えている黒っぽい筋状のものは、“湖面の蜃気楼”です。 |
2022年04月10日(日)15:09、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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