2020年02月15日に発生した上位蜃気楼(2020年度観測第1号)

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■ 2020年2月15日(土)に発生した上位蜃気楼
  
  この日は、蜃気楼が発生してもよさそうな風の弱い日でした。しかし、湖岸ではまだ寒いかなと思ってい
 ました。次の日(16日)に観測仲間のTさんからメールで昨日(15日)に南湖で上位蜃気楼が発生していた
 ことを知りました。
  ここでは、Tさんの許諾をもらってメール連絡に添付されていた画像から3枚紹介します。
  琵琶湖大橋の橋脚支持台(フーチング)は、観測地の大津湖岸なぎさ公園おまつり広場からふだん見えま
 せん。地球が球形のために水平線の下に隠れてしまうのですが、この日は蜃気楼となって現れました。面白
 い画像は、橋の下にできた湖面の板塀状の蜃気楼。普通は高さが揃い水平一直線になって見えるのですが、
 フーチング群の蜃気楼を見ると「湖面が盛り上がって=波打ったように」に見える蜃気楼です。この様な像
 になるのは、湖面上の気温の逆転層のあり方によるものですが画像だけでは詳しいことは分かりません。動
 画ならば詳しいことが分かるのですが・・・ 

  

 

 

 

■ 見え出した橋脚支持台(フーチング)  
web0305_021514h06m.jpg (106682 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。
 写真では、橋の下の湖面に見える「缶詰の缶」の様に並んだものが橋脚支持台(フーチング)です。ふだん撮影地点からは、橋脚支持台は水平線下に隠れて見えません。地球が球形のためです。本来の橋脚支持台は「台形」状の形ですが、伸びて高さが揃った蜃気楼になって見えます。一番左側の橋脚支持台は分裂しかけています。

2020年02月15日(土)14:06、大津湖岸なぎさ公園より撮影(撮影者:Tさん会員)

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■ 分裂する橋脚支持台と橋梁  
web0005_021516h35m(002).jpg (108982 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。
 この写真では、写真の左側の橋脚支持台から中央の橋脚支持台は2像型の蜃気楼になっています。また、右側の橋梁と水面の間に細長い楔(くさび)型のものが見えます。この部分は、橋梁が蜃気楼となって(本来の橋梁から)分裂して見えています。

2020年02月15日(土)16:35、浜大津港付近より撮影(撮影者:Tさん)

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■ 盛り上がる湖面  
web0029_021516h56m.jpg (110804 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。
 この写真では、橋脚支持台の蜃気楼が先のものと違ってみえます。橋脚支持台と湖面付近をみると、湖面が盛り上がって(上に凸の曲線状に)見えます。そのため、橋脚支持台の蜃気楼の様子が各々違って見えます。いただいたのは静止画なので分かりませんが、動画で記録していれば湖面が周期的に振動(=波打っていた)のか一時的にこのこのような(湖面が盛り上がったように)見えたのか分かるかと思います。動画は、蜃気楼を作り出す「湖上の逆転層のありかた」を知る手がかりとなります。

2020年02月21日(金)16:56、浜大津港付近より撮影(撮影者:Tさん)

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