2019年04月20日に発生した上位蜃気楼(2019年度観測第6号)
|比良山の裾野の蜃気楼と琶湖大橋の蜃気楼の始まり| |琵琶湖大橋の橋脚台と比良山の裾野の蜃気楼|
|東岸の守山市の蜃気楼
| |部分的に太くなる東側の橋梁
| |ジグザグになる琵琶湖大橋|
|太いまゆ毛状になる琵琶湖大橋| |上方倒立像が現れた大津市堅田|
| 大きくZ字(3像)型の蜃気楼になる琵琶湖大橋
| | Z字(3像)型になる橋と変形する比良山|
|ダブルZ字(3像)型になる琵琶湖大橋| |矩形(くけい)波状になる湖岸と変形する橋| |X状になる琵琶湖大橋|
|上方倒立像が現れた守山市の湖岸|
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■ 2019年4月20日(土)に発生した上位蜃気楼 |
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今日は蜃気楼が発生しそうな日でしたが、定点観察地(大津湖岸なぎさ公園おまつり広場)に到着した
12:00過ぎは、北よりの風で少々肌寒く感じました。湖上に見える琵琶湖大橋は、東側に下方倒立像を伴
う下位蜃気楼が発生していました。
湖上の大気の澄み具合は、ここ数年の中で一番よい状態でした。30km以上先の比良山の裾野(大津市
北小松と高島市高島の境界付近)が肉眼でハッキリと見えるほどでした。
13:00前には、琵琶湖大橋の下位蜃気楼もおさまり、その後琵琶湖大橋の東側橋梁が微妙に太くなった
り細くなったりを繰り返し、なかなか橋梁が“Z字(3像)型の蜃気楼に移行しませんでした。
一方、観測地から30km以上離れた比良山の裾野に変化が起こりました。観測地からはその裾野が水平
線下に隠れてふだん見えない陸地が蜃気楼として見え出したきました。
15:00前には、琵琶湖大橋の東側の橋梁が大きく変化してきて、ようやく南湖にも蜃気楼が発生しまし
た。この日の蜃気楼の特徴は、比良山の裾野だけでなく稜線が階段状や絶壁状に変形したことや琵琶湖大
橋が大きく変化する蜃気楼になったことです。湖上の大気の澄み具合が最良の為、静止画撮影だけでなく
ビデオカメラによる動画も撮影することができました。 |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。橋の後方に見える山(比良山)の裾野は、観察地点から約30kmの距離があります。
上段の写真では、左側に橋の後方に見える比良山の裾野が蜃気楼となって空中に浮かんで見えています。下段の通常風景と比べると、蜃気楼となった部分は撮影地からは水平線下に隠れて見えない裾野の部分=陸地であることが分かります。
琵琶湖大橋は、写真の中央から左側は細く、右側は太くなって(伸びて)いることが分かります。橋梁にこの様な変化が起こると、やがてZ字(3像型)の蜃気楼になる可能性が大です。 |
2019年04月20日(土)14:44、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
下段の通常風景では、橋脚下部と水平線の間に何も見えません。本当は、撮影地からは水平線の下に橋脚支持台(フーチング)が隠れています。上段の写真では、このフーチングが2~3像型の蜃気楼となって見えています。写真の左には橋の下に杢兵衛造船所がありますが、その周辺も蜃気楼となっています。
橋の後方(観察地点から約30km遠方)の比良山の裾野がふだん水平線に隠れて見えない部分が反転して空中に浮いて見えています。 |
2019年04月20日(土)15:08、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する守山市今浜町を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段と下段の湖岸の様子を比較すると、上段の方では建物や樹木が伸びていることが分かります。上方に風景が伸びてその高さがほぼそろって見える現象は、上位蜃気楼の特徴です。(下位蜃気楼は、下方に風景が伸びたり、反転して見えます) |
2019年04月20日(土)15:17、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
下段の通常風景では、琵琶湖大橋はアーチ(弓なり)型であることが分かります。一方、上段の方では、橋の最高部から両側の橋梁が通常よりも太い部分と細い部分があることが分かります。特に、東(写真の右)側の橋梁が部分的に異常に太くなっています。ここまで変化すると、この部分がZ字(3像)型の蜃気楼になることがほとんどです。 |
2019年04月20日(土)15:20、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
下段の通常風景では、琵琶湖大橋が全体的に高く伸びて水平になっています。また、守山側(写真中央より右側)の橋梁が大きく屈曲してジグザグ状に変形しています。います。蜃気楼を発生させている湖上の逆転層が複雑であると推測できます。 |
2019年04月20日(土)15:33、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
下段と比べると、琵琶湖大橋の最高部の東西(左右)が異常に太くなって(伸びて)見えます。しかも、その部分は屈曲しています。写真の右端近くの橋梁にグレーの縦に3つに重なってみえる長方形の物体が見えます。これは、橋上を走行する車が3像型の蜃気楼になったためです。静止画では分かりにくいと思いますが、動画では走行する車が伸びたり2~3像になったり縮んだりだりする様子が双眼鏡で観察できます。また、ビデオカメラで走行する車の蜃気楼像の変化を録画できます。琵琶湖大橋の蜃気楼のいいところは、動的な蜃気楼像を観察できることです。逆転層中を橋が斜め位置しているので車が橋の勾配に沿って進んで行くために蜃気楼像がリアルタイムで変化していきます。自ら移動することができない風景や建物は、逆転層が急激に変化しないと一連の変化を連続して観察することができません。 |
2019年04月20日(土)16:12、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の西側と大津市今堅田の湖岸周辺を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真では、湖岸の杢兵衛造船所やその付近の建物の上に反転像が現れています。分かり辛いですが、2像目(反転像)の上に3像目(正立像)が縮んで合体している様です。 |
2019年04月20日(土)16:27、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。
琵琶湖大橋が大きくZ字(3像)型の蜃気楼になっています。その部分で、緑色の走行っする車が縦に3つになって写っています。
いつも思うのですが・・・「遊覧船に乗っている人たちは、琵琶湖大橋の蜃気楼に気づいているのか?いないのか?」です。この日は、観察地からでも肉眼でハッキリと見える蜃気楼だったので気になります。もしも、当日遊覧船に乗船して琵琶湖の蜃気楼を目撃された方がこのサイトをご覧になられたらEメールでご連絡下さい。 |
2019年04月20日(土)16:27、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
琵琶湖大橋が大きくZ字(3像)型の蜃気楼になっています。また、西(写真左)側の橋下に見える杢兵衛造船の後方の木々がヒョウタンの様に変化っしています。
橋の後方に見える比良山の稜線が複数の箇所で変形しています。 |
2019年04月20日(土)16:28、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
琵琶湖大橋が最高部を境に大きくZ字(3像)型(正確には、左側は“逆Z字型”)の蜃気楼になっています。ここまで、大きく左右同時に橋梁が変形して見えることは珍しいことです。
橋の後方に見える比良山の稜線も変形しています。 |
2019年04月20日(土)16:30、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋とその西側の大津市堅田方面の湖岸を撮影したものです。
琵琶湖大橋の最高部を境に左右で大きく屈曲して“ダブルZ字型”と呼んでいる蜃気楼になっています。
琵琶湖大橋の西側の湖岸(大津市堅田)の風景は、矩形波状に変化しています。つまり、高さのそろった凸凹(デコボコ)状に変化しています。上位蜃気楼の典型的な像変化で、「風景が伸びると共にその高さが水平一直線にそろって見える“板塀状”の蜃気楼になって見える。」現象があります。この特徴を利用すれば、初めて訪れた地域でも先ず肉眼で「上位蜃気楼の発生の有無」を判別することができます。時として、“板塀状”の蜃気楼は、矩形波=モニュメントバレー風の様相をして見えることがあります。 |
2019年04月20日(土)16:31、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。
琵琶湖大橋最高部付近にその反転像が生じたために、橋梁の最高部周辺がアルファベットの“X”の様に変形して見えます。 |
2019年04月20日(土)16:34、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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この写真は、撮影地点から北北東約14km先の守山市今浜町町を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
写真の中央から左に白く低い建物(がショッピングモール(ピエリ守山)です。上段の写真では、ピエリ守山の上方に白い帯状のものが出現しています。これは、ピエリ守山の上部の一部が上方倒立像となって現れたものです。
写真の中央から右に背の高いビル(琵琶湖アーバンリゾート1番館・2番館・3番館)があります。下段のものと比べると上段の方は伸びています。よくみると、建物の中ほどから上の部分が異常に伸びていることが分かります。 |
2019年04月20日(土)16:37、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員) |
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