2018年07月15日に発生した上位蜃気楼(2018年度観測第14号)
|部分的に太くなる琵琶湖大橋 | | 横だおしのV字型になる東側の橋梁 |
|橋脚台と後方の陸地の蜃気楼 | | 守山市の湖岸の蜃気楼 |
|烏丸半島(草津市)周辺の蜃気楼| |ジグザグになる琵琶湖大橋|
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■ 2018年7月15日(日)に発生した上位蜃気楼 今日は7月も折り返しの15日。南湖での蜃気楼観察の経験上、7月の蜃気楼発生の可能 性は低いものの、先週の8日(日)には蜃気楼が発生しています。この3連休あたりが南湖で 発生する蜃気楼の最後かも・・・と昨日に続き今日もなぎさ公園を訪れました。なぎさ公園は 湖岸にありますが、とにかく暑い・・・汗が噴出します。昨晩や朝方も涼しくない(朝方と日中 で寒暖差があまりない)状況で蜃気楼が発生するのか? 連日の晴天にもかかわらず、湖上の見え具合は良い方でした。肉眼で琵琶湖大橋方面を見 ると、東側の橋梁が異常に太くなっていました。車内から双眼鏡を用意して再度琵琶湖大橋 を眺めると、東側の橋梁の一部が「瘤(こぶ)」状になっていました。経験的には、「瘤」状から 橋の最高部周辺が異常に太くなるので、逆パターンの変化です。つまり、蜃気楼の終盤に見 られるパターンなので、“もしかすると昼前から発生していた?”、“このまま「瘤」状の部分が 小さくなって橋も通常に戻るかも”と少し後悔しました。 双眼鏡で眺めていると、「瘤」状の部分がZ字(3像)型の蜃気楼に変化していったので、幸 運でした。その後、橋は“Z字型”から“横だおしのV字型”となり再度“Z字型”になりました。 東岸は草津市の烏丸半島周辺。西岸は大津市の堅田までが蜃気楼となりました。気温が高 いから、4・5月時期に発生する蜃気楼より持続時間が短いとか変化が乏しいということは全 くありませんでした。私が南湖で琵琶湖蜃気楼を初めてから、7月の中旬に蜃気楼発生した 記録がなかったので、今回で7月の発生記録を更新したことになります。何故今日、蜃気楼が 発生したのか調べてみたいと思います。今後も、7月だからとか今まで発生したことがないか ら・・・と先入観をもたずになぎさ公園に行こうとおもいます。
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真では、琵琶湖大橋の東側の橋梁が部分的に太くなって(上方に伸びて)います。また、その右側に白い正方形状のものが見えていますが、これは橋を走行する車が伸びたものです。2018年7月15日(日)13:15、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の東(守山市)側を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真では、水面に接するかのように見える東側の橋梁が“横倒しのV字(3像)型”の蜃気楼になっています。橋の白い欄干が蜃気楼と右端まで長く伸びて見えます。2018年7月15日(日)13:36、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の最高部と西岸の大津市堅田を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真で、“A”の矢印の先には橋の後方の比良山の裾野(撮影地からは水平線下に隠れて見えない部分を含め)が上方に反転して見えています。“B”の矢印の先には、橋の橋脚台(フーチング)が湖面から反転して見えています。また、写真の中央やや左に見える湖岸の杢兵衛造船所と停留中の船が蜃気楼化して“格子”状に見えています。2018年7月15日(日)13:43、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から約14km先の守山市の湖岸を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真では、湖岸の(高層のビルを除く)風景が伸びて水平な帯状に変化して見える「板塀状の蜃気楼」になっています。板塀状の蜃気楼は、上位蜃気楼発生時によく見ることができる典型的な蜃気楼像です。2018年7月15日(日)13:55、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から約10km先に位置する烏丸半島(草津市)周辺を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真では、烏丸半島港の奥の樹木などが低い板塀状の蜃気楼になっています。高さが水平一直線になっていません。板塀状蜃気楼の成長段階的なものですが、この日はこれ以上の(風景の高さが水平一直線に綺麗にそろう)変化はありませんでした。2018年7月15日(日)14:00、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
琵琶湖大橋の橋梁が2ヶ所で屈曲しています。屈曲した部分は3像型の蜃気楼になっています。接近した2ヶ所で異なる高さの部位が屈曲して見えるので、蜃気楼を作る逆転層が複雑であることを示しています。残念ながこの現象が続いていいる間、複数のヨットがジグザグに見える橋梁の一部を隠し続けていました。「ヨットよ早く移動してくれ!」と祈っていましたが願いはかないませんでした。2018年7月15日(日)14:14、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。
上段の写真では、琵琶湖大橋の橋梁が“Z字型”に変形して見えます。この部分は、3像型の蜃気楼になっています。この部分の右側には欄干が蜃気楼(白い線状のもの)となって右端まで続いています。よく見るとこ、この欄干の蜃気楼には車が蜃気楼となって上下対になったものが写真の右端に4個見えます。橋を走行する車を双眼鏡で自身の目で眺めると大変面白い(走行しながら形を変えていく)動く蜃気楼を見ることができます。2018年7月15日(日)14:27、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
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