2015年04月26日に発生した上位蜃気楼(2015年度観測第6号)
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■ 2015年4月26日(日)に発生した上位蜃気楼 なぎさ公園おまつり広場に到着した11:00頃は、琵琶湖大橋は下位蜃気楼で、東岸の守山市 の風景にも下方倒立像がありました。しかし、いつもの下位蜃気楼と異なり、琵琶湖大橋の実 際の橋(1像目の正像)は、下方倒立像との境界から明らかに上方に伸びて高く見えました。 また、東岸の守山のビル群や風景も何となく高く伸びて、高さがそろっているように見えました。 湖上は霞んで遠方の琵琶湖大橋や東岸の守山方面も双眼鏡でやっと見える程度なので、明 確に上位蜃気楼が混在しているのか断定できませんでした。 11:25頃から、琵琶湖大橋の屈曲部分(正像と下方倒立像の境目)の上部が上方に伸びてき ました。その後、下位蜃気楼の特徴である下方倒立像を伴いながら、橋梁が上方に伸びたり、 アルファベットの“Z”の様に変形しました。下位蜃気楼と上位蜃気楼の混在した蜃気楼となりま した。経験的には、その後は上位蜃気楼に転じるのですが、12:00頃には下位蜃気楼に戻った 後、通常風景に戻り、再び琵琶湖大橋の東側の橋梁が上方に伸びて太くなり出しました。残念 ながら・・・12:30頃からは、琵琶湖大橋や東岸の守山市の風景は縮んだままになりました。つ まり、上位蜃気楼は終わってしまったということです。 4月4日の蜃気楼を除いて、琵琶湖の今年の蜃気楼は短命であったり、変化に乏しい蜃気楼 です。今後に期待したいところです。
この写真は、撮影地点から北北東約十数キロメートル沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の画像は上位蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。上段の琵琶湖大橋の画像で、薄茶色に見える部分は、橋の欄干です。この部分は、下段の通常の橋でみると橋梁の黒い筋状の部分の上に“微かに白い線状のもの”として見えています。上段の画像では、黒色の橋梁がジグザグに変形するとともに、薄茶色のもの(=欄干)も分裂して複数見えています。その中で、湖面に接して見えているものが、欄干部分の下方倒立像です。上段の画像の中央付近のヨットの左に、縦に3つの光点が並んで見えます。これは、橋上を走行する車が蜃気楼となり縦方向に分裂したものです。 2015年4月26日(日)11:37、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から北北東約十数キロメートル沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の画像は上位蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。上段の琵琶湖大橋の画像で、薄茶色に見える部分は、橋の欄干です。この部分は、下段の通常の橋でみると橋梁の黒い筋状の部分の上に“微かに白い線状のもの”として見えています。下段の画像を見ると、琵琶湖大橋と湖面の間に隙間(=空間)が在ることが分かります。
上段の画像では、橋の屈曲部分にヨットがないので、橋梁の下方倒立像(湖面に接して見える)とアルファベットの“Z”字型(=3像型の上位蜃気楼)になっていることがよく分かります。上段の画像で、黒と白のツートンの帆があるヨットの左に見える橋梁に、縦に並んだ3つの光点が見えます。これは、橋上を走行する車が蜃気楼となり縦方向に分裂したものです。2015年4月26日(日)11:50、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
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