2009年5月11日に発生した上位蜃気楼(2009年度観測第11号)
| Z字型になる琵琶湖大橋
| | Z字型になる琵琶湖大橋東側橋梁
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| 板塀状になる東岸の守山市
| | 板塀状になる烏丸半島周辺
| | フーチングの蜃気楼
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■ 2009年5月11日(月)に発生した上位蜃気楼 この日は、5月9日から連続3日目の発生となりました。琵琶湖大橋がまゆ毛状になったり、Z字
型になったりした他、東の湖岸が板塀状の蜃気楼になるなどの典型的な蜃気楼が見られました。また、
珍しい遠方の蜃気楼が出現し、琵琶湖大橋より北に位置する湖西地域の比良山の裾野が蜃気
楼化しました。
この画像は、琵琶湖大橋最高部周辺を撮影したものです。琵琶湖大橋最高部から右方向の橋梁が屈曲してZ字型のように変形しています。琵琶湖大橋全体は、通常より高く橋梁は細く変形しています。画像中央付近の後方の山=比良山の稜線が橋梁と交差する付近で変形(蜃気楼化)しています。この日は、いつもより高い位置に逆転層があったようです。(比良山は、観測地から通常、湖上の霞みのために見える日が少ないので、この日は幸運でした) 2009年5月11日(月)14時08分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、琵琶湖大橋最高部から右(東)側を撮影したものです。琵琶湖大橋の橋梁がZ字型(3像型)の蜃気楼に変化しています。また、橋の後方の比良山の稜線も途中(画像左、船の後方の橋脚付近)で崖のように蜃気楼化しています。 2009年5月11日(月)14時42分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、琵琶湖大橋東詰周辺を撮影したものです。画面中央に見える湖上の“屋根”は、滋賀県衛生科学センター所属の水質・大気自動観測所で“南湖湖心局”といいます。この湖心局から右方向では、橋の橋梁を含め対岸の守山市の景色が板塀状の蜃気楼に変化しています。また、湖心局より左方向では、東側の橋梁が2本に分裂して見えます。 2009年5月11日(日)14時49分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、東岸の烏丸半島周辺を撮影したものです。対岸に見える風景(湖岸よりも後方の民家など)が、板塀状の蜃気楼になって見えています。この板塀状の蜃気楼に見られるように、“対岸の風景の凹凸がなくなり、その風景の上端が水平一直線の高さにそろって見る”機会に遭遇したら、上位蜃気楼が出現している可能性が大です。双眼鏡があれば、蜃気楼かどうか確認してみましょう。 2009年5月11日(日)14時52分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。橋脚と湖面の間に注目すると、グレーの長方形のようなものがあることに気付くと思います。これは、(観測地からふだんは水平線下に隠れて見えませんが)フーチング(=橋脚支持台)が蜃気楼となって出現したものです。上位蜃気楼は、水平線下に隠れて見えないものを蜃気楼像として我々に見せることがあります。 2009年5月11日(日)16時01分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
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