2008年5月23日に発生した上位蜃気楼

垂れ下がる様に変化する東西の橋梁 |  | 逆Z字型の蜃気楼になる西側の橋梁

Z字型の蜃気楼になる東側の橋梁 |    


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■ 2008年5月23日(金)に発生した上位蜃気楼
  
  今年は蜃気楼が出現する時間が15:00以降の場合が多いような印象を受けます。しかし、
 この日は、久々に早い時間?に蜃気楼が現れました。残念ながら、ヘイズの影響で湖上の視界
 は悪く、定点観測地から琵琶湖大橋を肉眼で見ることは出来ませんでした。しかしながら、蜃
 気楼像の方は(琵琶湖大橋方面のみですが・・・)多彩に変化しました。撮影した蜃気楼画像
 の中から、何とか蜃気楼として見れそうなものを選んで掲載しました。

 

 

 

 

■ 垂れ下がる様に変化する東西の橋梁
  
08052315h00m_1008_bridge.JPG (115059 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。通常、琵琶湖大橋は最高部を挟んで、左(西)側の橋梁は左下がりに短く見え、右(東)側は対岸の守山方面に向かって右(東)下がりに長く見えます。この写真では、本来のアーチ型の橋が変形し画像の左右の両端付近の橋梁が垂れ下がるように太くなっています。また、橋の最高部付近は水平一直線に見えます。

2008年05月23日15:00、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房 英夫会員)

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■ 逆Z字型の蜃気楼になる西側の橋梁
 
08052315h27m_1038_Zkatata.JPG (108460 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部から左(西)側を撮影したものです。この写真では、橋梁の一部が2つに分かれて見えています。西側の橋梁が、3像型の蜃気楼になっているのです。琵琶湖大橋の西側の橋梁が、このような形に変形した場合、逆Z字型(Zの文字の左右を反転した形)の蜃気楼ということがあります。その他、琵琶湖大橋全体が上方に伸びて、通常より高く伸びています。

2008年05月23日15:27、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房 英夫会員)

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■ Z字型の蜃気楼になる東側の橋梁
 
08052315h48m_1046Zbri.JPG (88746 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋最高部より右(東)側を撮影したものです。この画像からは、橋梁が部分的にアルファベットの“Z”の形に変形しています。上の画像と同様、琵琶湖大橋の東側の橋梁が3像型の蜃気楼になったものです。
 琵琶湖大橋の最高部の東西の橋梁で、Z字型や逆Z字型に橋梁が変形するのは、蜃気楼像のパーターンによって異なるものではありません。観測地から見て、琵琶湖大橋最高部から左の橋梁は左(西)下がりで、右の橋梁は右(東)下がりになっているので、3像型(下から上に向かって順に、正立像、上方倒立像、正立像が現れる)の蜃気楼では、同じ橋梁でも形状によりZ字や逆Z字に変化して見えるのです。因みに、最高部を挟んで、東西の橋梁が3像型の蜃気楼となることは滅多にありません。

2008年05月23日15:48、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房 英夫会員)

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