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■ 2008年4月15日(火)に発生した上位蜃気楼 今年の琵琶湖南湖の蜃気楼は、幸運なことに今回を含めて、全て写真撮影できています。例年
ならば、ヘイズの影響で撮影できなかったり、撮影した画像が不鮮明なために掲載できない場合
が少なくありません。今回は、琵琶湖大橋が見事な“Z字型”に変形したり、複数の個所で橋梁が
Z字型の蜃気楼になるなど、複雑な琵琶湖大橋の変化をカメラに収めることができました。
この写真は、琵琶湖大橋が守山市側へとつながる東側の橋梁を撮影したものです。 東側の橋梁で、ふだんから水平線と接するかのように見える部分が全体的に太くなる(上方へ伸びる)ことは、よくあります。それだけでは、上位蜃気楼が発生するかどうか分かりません。この写真のように、水平線に接するかのように見える橋梁の伸びだけでなく、他の個所が太くなってきたら、上位蜃気楼に転じる割合が高くなります。この写真では、橋上を走行する車が上方に伸びて、長方形になっています。 2008年04月15日(火)13:52、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋の最高部から東にかけて撮影したものです。 写真の中央では、橋梁が2ヶ所で変形しています。Z字型とその右が太くなっています。この後、この部分は、2ヶ所でZ字型に変形しました。 その日の気象条件によって、橋梁の2ヶ所以上でZ字型の蜃気楼になることもあります。このことは、湖上の大気がいかに複雑な層になっているかを物語っています。 2008年04月15日(火)15:54、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋西詰周辺、対岸の堅田(大津市)方面を撮影したものです。 写真右側の橋梁は、ほぼ水平に変形しています。一方、対岸の方は、対岸の風景が針状に伸びてきて、高さがそろったパルス波状に変形しています。この後、この対岸は板塀状の蜃気楼に転じていきました。 2008年04月15日(火)15:57、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。 写真の左側は、琵琶湖大橋の橋梁が見事なZ字型(3像型)の蜃気楼になっています。写真中の2つの赤い矢印の先には、橋上を走行する車が分裂して写っています。この車は不鮮明でありますがよく見ると、左側の矢印の先の車は3像に見えます。双眼鏡での観察では、車が2~3像に変化する様子がよく分かります。 2008年04月15日(火)16:04、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)
この写真は、東岸の守山市木浜方面を撮影したものです。 左端のビルの窓の間隔を見ると、ビル中央部で間隔が広がっており、その上の部分は狭くなって、上端部分ではまた間隔が広くなっています。ビル以外の風景は、針状に風景が伸びだしたり、一部上方に反転した像も見えます。このような光景を“蜃気楼が育っている”ということもあります。この後、板塀状の蜃気楼に転じていきました。 208年04月15日(火)16:10、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。 この写真の状態の前は、この最高部周辺が異常に太くなって、まゆ毛型でした。そして、このように最高部を挟んだ東西の橋梁が角が生えたかのようになり、東西でZ字型(西側は逆Z字型)に変形しました。今年は、このように最高部を挟んで、その東西の橋梁がZ字型に変形することが何度かありましたが、本当は滅多に見れない現象です。 2008年04月15日(火)16:32、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:房英夫会員)
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