|上位蜃気楼と下位蜃気楼の混在型蜃気楼| |琵琶湖大橋東側の蜃気楼|
|細くなる琵琶湖大橋と見え出したフーチング| |複雑な変化をする琵琶湖大橋|
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■ 2008年4月06日(日)に発生した上位蜃気楼 この日の午前中は、下位蜃気楼でした。南湖の湖上はヘイズの影響が強く、肉眼では琵琶湖大
橋を見ることが困難でした。双眼鏡で湖上を観察すると、琵琶湖大橋は下方倒立像を伴った下位
蜃気楼でした。対岸の守山市や大津市堅田方面も下位蜃気楼でした。
12:10頃から、琵琶湖大橋の西詰周辺の橋梁が上方に太くなり始めると、東側の橋梁も下方倒
立像を残しながら上方に太くなり始めました。上位蜃気楼と下位蜃気楼の混合型の蜃気楼状態で
した。
12:15頃には、上位蜃気楼の要素が強くなり、琵琶湖大橋の東側橋梁はZ字型(3像型)の蜃
気楼になる手前まで変形し、対岸の守山市は板塀状の蜃気楼となりました。
12:40頃には、対岸の板塀状の蜃気楼も琵琶湖大橋も通常の姿に近いものとなりました。観測
地では、風の弱い暖かな状況から、湖岸に向かって吹く、冷たい風に変わりました。
その後、琵琶湖大橋の橋梁が微妙に細くなったり、太くなったり上位蜃気楼が再び発生しそう
な雰囲気を持っていたので、観察を続けてました。16:00頃から琵琶湖大橋に顕著な変化が現れ、
対岸の守山市方面も板塀状の蜃気楼になりました。そして、16:40頃から湖面が伸び始めて対
岸や琵琶湖大橋が縮んでいきました。
この写真は、琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。 Aの矢印周辺は、上方への伸びが見られます。つまり、上位蜃気楼ということです。一方、Bの矢印の先には、橋梁の下方倒立像が見られ、下位蜃気楼であることが分かります。 この蜃気楼は、上位蜃気楼と下位蜃気楼の混在した蜃気楼ということになります。 2008年04月06日(日)12:11、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この写真も琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。 Aの矢印の周辺は、端の欄干が伸びたものが白っぽい帯として写っています。Bの矢印の周辺は、橋の欄干が上方倒立したものが(乱れて)写っています。Cの矢印の先に見える長方形状の物体は、橋上を走行する車が伸びたものです。同じ橋が上位蜃気楼になっても場所によっては、蜃気楼像の現れ方が異なることが分かります。この場合、琵琶湖大橋の形(アーチ型)に原因がありそうです。 2008年04月06日(日)12:24、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものですが、通常の琵琶湖大橋と異なる点が2つあります。 一つ目は、橋全体が水平に近い形状(実際は、アーチ状)になり、細くなっています。これは、橋梁が縮んで橋脚がある部分から伸びているためです。二つ目は、橋脚を支えるフーチングが橋脚と水平線の間に見えています。フーチングは、通常、観測地点から水平線の下に隠れて見ることができませんが、上位蜃気楼となって姿を現しているのです。 2008年04月06日(日)15:55、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
この5段組の写真は、時間の経過とともに変化する琵琶湖大橋を撮影したものです。 1段目(最上段)では、琵琶湖大橋の最高部周辺が伸びたために「まゆ毛」のように見えます。 2段目では、琵琶湖大橋の橋梁の太さが実際よりも細くなり、水平に近い形状となっています。また、右(東)側の橋梁は部分的に太くなっています。 3段目では、橋梁の太さはほぼ同じで(実際よりも細い)、橋の形は2段目の写真とはまた違った形状になっています。橋の左下に見える建物は伸びています。 4段目では、琵琶湖大橋の橋梁の太さが、場所によって太いところや細いところがあります。橋の形状も1~3段目の写真と異なっています。 5段目(最下段)では、橋全体が縮んで(橋の左下の建物も縮んで)います。1~4段目では、橋脚と水平線の間に見えていたフーチング(橋脚支持台)が消えています。(縮んで識別できない状態)また、湖面が板塀状(写真では、水平線に見えるグレーの帯)の蜃気楼になっています。湖面が板塀状になると、橋や対岸が縮んでいき、その後変化がない場合がほとんどです。通常、この状態になったら、しばらく様子を見て観察を中止します。 琵琶湖大橋の複雑な変化といっても、言葉で言い表せない変化なので今回、「時間経過に伴う琵琶湖大橋の変化」として紹介しました。 2008年年04月06日(日)、なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影:ヒデヨシ会員)
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