2002年4月22日
琵琶湖の北湖の湖上から撮影された琵琶湖の上位蜃気楼
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北湖の蜃気楼最新情報 |
■ 北湖(北小松と沖島の中間付近)の湖上から観測された上位蜃気楼 |
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平成14年(2002年)4月22日に、南湖(大津市中央4なぎさ公園おまつり広場)から上位蜃
気楼を観測することができました。その後、琵琶湖博物館の学芸員の松田征也さんから、当日北湖
(北小松と沖島の中間付近)から琵琶湖や対岸一体に上位蜃気楼が発生していたとの連絡をいただ
きました。その上、松田さんが乗船されていました船上からその上位蜃気楼を撮影されていました。
今回はその写真を琵琶湖博物館よりご提供していただきましたので、Web上でご紹介いたします。
この日は、南湖と北湖で同時発生していたことになり、非常に興味深い発生事例となりました。 |
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沖島と気温逆転層 |
写真の中央に沖島があります。この沖島周辺にスジ上の層が複数あります。この層は気温逆転層で、光を屈折させて蜃気楼を起こす空気の層です。この日は、南湖からも琵琶湖大橋方面に気温逆転層が白い帯状の層として確認されています。このことから、北湖・南湖一体に気温逆転層が広く存在していたようです。 |
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三上山方面の対岸の上位蜃気楼 |
対岸の陸地の高さが水平にそろっています。また、陸地が上方に倒立している様子がよくわかります。 |
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彦根・能登川方面の対岸の上位蜃気楼 |
対岸の景色が水平一直線(板塀)状にそろっています。写真右の沖島の先端付近の対岸の物体が二重(上方倒立)像になっている様子がわかります。 |
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琵琶湖大橋の上位蜃気楼1 |
写真の中央が琵琶湖大橋。写真左側が守山市方面、右側が大津市堅田方面です。今回ご紹介している写真は、北湖の湖上から撮影されています。ですから、いつもの南湖からの眺めと左右逆に見えます。
説明がなければ、この写真は何を写した物なのか?判別がつかないと思います。縦の柱状のものが琵琶湖大橋の橋脚であることを示す唯一の証拠です。琵琶湖大橋の美しいアーチ型のシルエットがなくなり、橋周辺の高さが一直線状にそろい、板塀状になっています。写真のように鮮明な状態で、ここまで激しく変化した琵琶湖大橋の蜃気楼像は極めて珍しいことです。 |
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琵琶湖大橋の上位蜃気楼2 |
上の「琵琶湖大橋の上位蜃気楼1」とほぼ同じ蜃気楼像ですが、写真中央から左にかけて、橋梁が大きく折れ曲がっている様子がわかります。1像目は水平線に接する部分に見え(写真の解像度の関係で水平線と区別しにくい)、2像目(上方倒立像)と3像目(圧縮された正立像)橋が3像になっています。2像目と3像目は「極端に短い橋脚の部分」を見ると分ります。 |
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琵琶湖大橋の上位蜃気楼3 |
写真中央から左方向にかけての琵琶湖大橋は、「3像」から「>」のように変化して2像型の蜃気楼に見えます。琵琶湖大橋周辺は全体的に、板塀状のままです。 |
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琵琶湖大橋の上位蜃気楼4 |
琵琶湖大橋の中央から左方向にかけて、「上方倒立した2像」と「2像目に接するかのように圧縮された3像目」が伸びて、太くなって見えます。この段階でも、この写真が「琵琶湖大橋」を写したものであると理解しにくいと思います。 |
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琵琶湖大橋の上位蜃気楼5 |
この写真では、橋周辺の板塀状化は崩れて、琵琶湖大橋の最高部分が元の姿に近い形で見え出しました。しかし、その両側では橋梁が2像型(左側は「>」、右側は「<」という形)になって見えます。 |
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琵琶湖大橋の上位蜃気楼6 |
琵琶湖大橋の写真中央よりやや左の部分では、橋梁が「多段」になって見えます。その付近の白い長方形の物体は、橋上を走行する車です。一方、写真中央より右の橋梁は2像型(「<」の形)になっている様子がそれぞれ、はっきり分ります。また、その部分より更に右側では、対岸の景色が上方倒立して見えてます。 |
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