平成13年(2001年)3月22日に発生した蜃気楼

上位蜃気楼と下位蜃気楼の混在する蜃気楼1||上位蜃気楼と下位蜃気楼の混在する蜃気楼2

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 琵琶湖で蜃気楼の定点観察を実施してきた結果、上位蜃気楼(発生成因は、上暖下冷の大気層)と
下位蜃気楼(発生成因は、上冷下暖の大気層)という発生成因が異なる蜃気楼の混在発生には再現性
(一回限りの偶然発生するものではない)があることを確認しました。そして、琵琶湖以外で上位蜃
気楼が出現するところで、上位蜃気楼と下位蜃気楼が混在して出現したという記録がありません。
 そこで、この上位蜃気楼と下位蜃気楼の混在蜃気楼を琵琶湖オリジナルの蜃気楼という意味で今
後、「琵琶湖型蜃気楼」としようと思います。

 

■ 上位蜃気楼と下位蜃気楼が混在する蜃気楼(琵琶湖型)1
010322_konzai01.jpg (20640 バイト)

                      琵琶湖型蜃気楼1
 琵琶湖大橋東側(守山方面)の橋梁周辺の写真です。写真右の矢印の示す作業船をご覧下さい。作業船の下に反転像(下方倒立像)が現れています。また、写真中央の矢印は橋梁の反転像(下方倒立像)を示しています。これらは、下位蜃気楼の特徴です。一方、写真の中央から左よりの矢印は「Z字型(3像型)」になっています。この変化は、上位蜃気楼の特徴です。
 琵琶湖での定点観察から、このような成因が異なる蜃気楼が混在する現象には、再現性が見られます。今のところ、琵琶湖以外での報告や記録はないようです。
   2001年3月22日(木)/房英夫氏(当研究会)撮影(300ミリに2倍のテレコン使用)

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■ 上位蜃気楼と下位蜃気楼が混在する蜃気楼(琵琶湖型)2
010322_konzai02.jpg (23467 バイト)

                       琵琶湖型蜃気楼2
 この写真は「琵琶湖型蜃気楼1」の状態から時間経過したものです。写真右の「作業船」は下方倒立像が現れていますし、写真中央から左よりの矢印が示す橋の像は下方倒立像です。一方写真中央付近の矢印が示す像は、「橋梁が多段」になっており、上位蜃気楼です。
 前述の写真やこの写真の下方倒立像は、「水面に映った像」と思われるかもしれません。しかし、「水面に映った像なら波の影響で、鮮明な像にならない」ことや「橋全体が水面に映っておらず一部の橋梁が反転して見える」ということを考えれば、この反転像は「下位蜃気楼」であることが理解できると思います。
   2001年3月22日(木)/房英夫氏(当研究会)撮影(300ミリに2倍のテレコン使用)

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