台風16号が九州・中国から若狭沖を30日深夜に通過 -強風で小松浜の大木が倒れる-
風の風景 No.466
2004年8月30日(月)は今年超1級の台風16号が午前中に枕崎辺りに上陸。大分から山口を経て米子付近から日本海に出た。
琵琶湖博物館の気圧は、31日午前0時過ぎに980hPa程度の値を記録した。この頃に若狭湾沖に最も接近していたと思われる。
30日、31日のビワコダス-アメダス風画像を示す。また29~31日の北小松・栗東・長浜における毎時最大瞬間風速の推移を示す。
写真は帰宅途中に夕方明神崎で撮影した湖の様子である。南東の対岸方面から強い風と共に大きな波が押し寄せていた。
北小松では19:52に20.8m/sの南南東の風を記録した。背後に比良山地があり衝立の役割を果たすので南東の風が20m/sを越えるのは珍しい。
長浜では21:30に27.7m/sの南東の風、栗東では未明の1:29に25.1m/sを記録した。日本海沖の経路であったので吹き返しはなかった。
翌朝に小松浜を訪れると公民館横にある柳の大木が強風でなぎ倒されていた。6月21日の台風6号では自動観測ブイが流されたが、
今回は大木の倒壊で、琵琶湖からの強風が凄まじかったことを物語っている。片づけられた後に根を観察すると大きな空洞ができていた。
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