西から低気圧が近づきどんより曇る比良山系


風の風景 No.370

10月1日(火)は台風21号が南海上から関東に近づき、夕方には比良オロシが吹きJR湖西線が堅田-近江舞子間で一時ストップした。
比良川にある風速計が17時40分に25m/sを記録したということである。ビワコダス-アメダス情報から今回も比良オロシを分析してみた。
2日(水)は台風一過の快晴。琵琶湖は寒気の流入で下位蜃気楼が強かったが、水平線近くの見通しはあまりよくなかった。
3日(木)からは太平洋高気圧が再び張り出してきた。午前中は概ね湖風であるが午後は大津では南西の風、湖北では東よりの風が吹いた。
4日(金)の琵琶湖の風は面白い。11~14時頃の比良山麓は1~2m/sの北東風、大津方面では3~4m/sの南西風で風向が180度異なっている。
大津方面の南西の風は太平洋高気圧の縁に沿う風で、比良山麓の北東風は北の寒冷前線の影響によると考えられる。湖北は湖陸風。
5日(土)は気圧傾度が小さく終日弱い湖陸風が吹いた。10月になっても東西の風の流は遅く、薄い霧が立ちこめ水平線近くの見通しが極めて悪い。
6日(日)は高気圧が東に去り、朝鮮半島と東シナ海から2つの低気圧が近づいてきたが、動きが遅くゆっくりとした下り坂。
午後になると小松浜では南南東の風と波が強くなり所謂ミナミゲといわれる景色。午後5時半でまだ雨は降ってないが時間の問題である。
白鬚浜横を走る国道161号線の地温表示は午後5時で25℃。なま暖かい風である。この風は湖辺では強くても集落では急に弱くなる。

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