高島町打下(ウチオロシ)から大溝、湖東を眺む



昭和16年4月6日、朝方は比較的おだやかだった湖は昼前から荒れはじめ、吹雪まじりの北西の風がハダを刺す。大溝(現在高島郡高島町)沖でボ-ト遭難。11人絶望。
学生ボ-ト部のメッカ、大津市瀬田川川口はこの年も大学、旧制高校、専門学校ボ-ト部員のたくましいかけ声にあけくれていた。全国大会にそなえる全国高専ヨット界の雄、四高ヨット部員も春休みを利用、3月23日から猛練習に入っていた。練習最後の仕上げは、4日から3日間の遠漕だった。4日、四高生8人、先輩3人計11人の乗込んだ京大ボ-ト部の”加茂号”は石山湖岸をスタ-ト。夕方今津町長浜港にオ-ルをあげた。翌5日は休養。そして6日午前7時45分、四高生は帰路についた。だが、かれらはついに石山湖岸には帰ってこなかった
<「滋賀百年」毎日新聞社:昭和43年9月15日発行:松村英男編集より引用>関連調査はここをクリック

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