ビワコダス北小松観測所へのVantagePRO2(DAVIS社)Systemの導入

-風観測&パソコン通信(KOMATUネット)からの発展を目指して- 琵琶湖地域環境教育研究会 松井 一幸 2024.03.01.Updated

1.【KitaKomatsu】北小松気象観測所(愛称:こまつ兄ちゃん)
(1)月間気象画像
☆2011-101112
☆2012-010203040506070809101112
☆2013-010203040506070809101112
☆2014-010203040506070809101112
☆2015-010203040506070809101112
☆2016-010203040506070809101112
☆2017-010203040506070809101112
☆2018-010203040506070809101112
☆2019-010203040506070809101112
☆2020-010203040506070809101112
☆2021-010203040506070809101112
☆2022-010203040506070809101112
☆2023-010203040506070809101112
☆2024-01020304


◇簡易移動気象局(SiMoWeS【Simple Mobile Weather Station】)プロジェクト情報はこちらです

2.琵琶湖周辺の地上等圧線・気圧変化・風ベクトル動的表示:
A)10分data自動描画【風ベクトル付】(2017.01.07.に対応)

B)1時間data自動描画【風ベクトル付】(2017.01.07.に対応)

注)JavaAppletからJavaScriptに切り替えたため、殆どのブラウザで閲覧可能になりました。2008年6月25日以降閲覧可能。
3.月間毎時最大瞬間風速(PDF)
●2011-1112
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●2022-010203040506070809101112
●2023-010203040506070809101112
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4.①気圧(Barometer)・気温(Temperature)・湿度(Humidity)の観測値と気象庁データとの比較・表示
(2016.12.20.JavaScriptに対応)
注)JavaAppletからJavaScriptに切り替えたため、殆どのブラウザで閲覧可能になりました。
◆②気圧・気温・湿度・雨量: (2011年10月~2013年1月までのJ初期のグラフです)
5.トピックス
◇最前線情報
(No.1)2011-11-23_24比良オロシ発生時の気圧・気温・湿度変化
(No.2)2011-11-25 18:10~NHK総合TV放映放射性物質の拡散予測に思う
(No.3)2011-11-30_12-01比良オロシ発生時の気圧・気温・湿度変化&ΔP解析
(No.4)2011-12-03比良オロシ発生時の気圧変化、およびΔPの定量的な風速依存性
(No.5)2011-12-04比良オロシ発生時の気圧変化(2011_11_30~12_03) 近似式 ΔP = -0.10 + 0.15V + 0.0065V*V
(No.6)2011-12-10比良オロシ発生時の風向・風速・気圧・気温・湿度変化(21:00~23:00)※強い比良オロシが吹くが周辺の風は弱い。気圧比較図(北小松・北船木・彦根)
(No.7)2011-12-15比良オロシ発生時の風向・風速・気圧・気温・湿度変化(18:30~24:00)※強い比良オロシが吹き周辺の風も比較的強い。気圧比較図(北小松・北船木・彦根)
(No.8)2011-1114~1222-ΔPとVavの日平均の推移 -- 気圧低下と風速の強い相関を裏付け --
(No.9)2011-12-24季節風が強まる日の風向・風速・気圧・気温・湿度変化(17:30~24:00)※強い比良オロシではないが気圧等に変化が現れる。

6.VantagePRO2導入物語
★2011.10.12VantagePRO2&WeatherLink届く
★2011.10.15VantagePRO2 System 設置・運用開始
★2011.11.03旧システムからVantagePRO2への切替の日
★2011.11.05VantagePRO2の風観測機器がポール最上段へ。作業完了は11月3日
★2011.11.26順調に観測を続けるVantagePRO2systemの外回り
★2011.11.27VantagePro2system頭脳部の(室内の壁に取り付けられた)Console
★2011.12.23クリスマス寒波到来で観測機器にうっすら積もる雪。雨量計の雪対策はどうする?
★2012.02.03節分寒波でISSにかなりの積雪。雨量が測れない事態が続く。除雪か自然復旧か
★2012.06.23ISSを軒下から屋根上へ移動

7.前システムとの比較とVantagePRO2の課題
<比較>
(1)これまでのシステムとVantagePRO2の風向・風速を2011.10.15~2011.11.03の間風ベクトルで同時比較したが、よい一致を示した。
(2)等圧線と風ベクトルの同時描画もご覧ください。
<課題>
①VantagePRO2は風向・風速だけではなく気温・気圧・湿度・雨量等が測定可能である。
 観測値はconsoleに表示されるが、dataLoggerとWeatherLinkを用いるとPCにデータを取り込み表示することができる。
 遠隔でデータを取り出すには、インターネット環境があればHARUTOⅢftpを導入すると可能である。
 このことは今後の課題である。
②気圧を測定できるが、気圧計はconsoleに組み込まれている。consoleが設置されている海面高度(Elevation)を初期設定することが必要である。
 データは海面更正値のみ表示・保存される。海面高度は1m単位でしか設定できないため、試行錯誤で気象庁の近隣データとの整合性を図っている。
 米国DAVIS社の検定なし機器であるので、気象庁の検定済計器類と連携できるのか検討中である。
③比良オロシが吹くと、北小松の気圧にdip(凹み)が見られることが分かった。このような現象はオロシの風下で広く確認されているようである。
 VantagePRO2を導入した成果であるが、一段と近江の気象解明が進めばと願う。
④気温においては、北小松のデータを南小松・今津・大津・小浜・美浜と比較している。比良山地や野坂山地がフェーンやボラにどのような影響を与えているかを調べる目的を持つ。

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