小松浜から眺める水平線は遠方へ伸び上位蜃気楼気味

デジカメ画像提供&HP作成  琵琶湖地域環境教育研究会 松井 一幸

17)2003年4月17日(木) カミからの強い風と波 -琵琶湖大橋は上位蜃気楼気味-


松井の観察日記
2003年4月17日(木)の夕方に小松浜を訪れると、カミからの風と波が強く押し寄せ、琵琶湖大橋の橋桁が太くなったり細くなったりして熱的な揺らぎが目立った。像の反転は見られなかったが水平線は遠方へ伸び下位蜃気楼気味であった。風が弱ければ昼過ぎにはZ字型の反転が見られたかも知れない。観察が夕方だけになり残念である。
(1)は、カミからの風と波が強い小松浜での様子と琵琶湖大橋の拡大写真である。
(2)は、水平線の伸びが分かるように、実景(2003.3.7(金))・上位蜃気楼(2003.4.17(木))・下位蜃気楼(2003.4.10(木))の日の雄松崎、堅田方面の景色を1枚の画像で比較したもの。右手前は北小松滝川加工の取水口である。その向こうは近江舞子浜で雄松崎の木が見える。その沖にはエリの竿が見えており、これらは水平線の相対的な位置を決めるのに適している。4月17日の水平線の位置は木の幹が枝分かれする上部まで伸びている様子が分かる。これは上暖下冷による光の上方湾曲による効果として理解できる。
(3)は、同じ日の同時刻での琵琶湖大橋比較である。水平線が遠方へ伸びている4月17日は、橋桁の上下幅が縮んでいるのがよく分かる。静止画であるので分かりにくいが、上位蜃気楼気味の中段の画像は、橋桁の幅が揺らいでいる1コマであるのがよく分かる。
今日の観察で「風の強い日でも気温が上昇すれば水平線がかなり遠方へ伸びる」ことが分かった。

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1カミからの強い風と波 -琵琶湖大橋は上位蜃気楼気味-
2雄松崎、堅田方面の実景・上位・下位蜃気楼比較
3琵琶湖大橋の実景・上位・下位蜃気楼比較

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