蜃気楼フォーラムin魚津2002
|全国蜃気楼会議||蜃気楼フォーラム||蜃気楼展||蜃気楼研究に関するポスター発表等|
■ 平成14年(2002年)5月19日(日)新川文化ホールで、魚津市制50周年記念事業として、 「蜃気楼フォーラムin魚津2002」が開催されました。また、同会場では「蜃気楼展」が同月18 日(土)から開催されました。
新川文化ホール(富山県魚津市宮津110)
■ 全国蜃気楼会議
全国蜃気楼会議の様子1
フォーラム当日の午前中、魚津市教育長挨拶の後、埋没林博物館の石須秀知学芸員を座長とする「全国蜃気楼会議」が正午まで開かれました。 事例発表として、 ・ 写真家の中谷輝千代氏から手稲山から撮影した山岳の蜃気楼の報告
・ 小樽市青少年科学技術館の大鐘卓哉学芸員からは北海道各地、東北、
三重の無人撮影カメラを使った蜃気楼観測や文献調査の報告・ 琵琶湖蜃気楼研究会からは、過去9年間に渡る琵琶湖南湖に発生する
蜃気楼の観測と蜃気楼発生時の気象データの報告・ 魚津蜃気楼研究会会長の澤崎寛氏から富山湾の蜃気楼観測に関する
報告と最近の取組の報告・ 富山大学教育学部の市瀬和義氏と県立滑川高等学校の木下正博氏か
らは、蜃気楼発生時の気温の垂直分布測定の結果と蜃気楼発生メカニ
ズム(暖気説)についての報告が行なわれました。
全国蜃気楼会議の様子2
蜃気楼会議には、蜃気楼に関する研究者のほか、富山地方気象台次長、気象庁勤務で第36次南極越冬隊員の宮内誠司氏、魚津市商工観光課、不知火町役場産業課観光係、株式会社ウェザーニューズなど多数の方が出席されました。また、オブザーバーとして「尾岱沼の蜃気楼や猪苗代湖の蜃気楼」を撮影された星弘之氏、苫小牧港から蜃気楼を撮影された金子和真氏、マスコミ関係者など多数の方々がおられました。
パネルディスカッションの様子1
午後13:30から俳優・予報士の石原良純氏の基調講演「蜃気楼について」が行なわれ、その後14:40から「蜃気楼がつなぐ人・地域・歴史」と題したパネルディスかションが行なわれました。
パネルディスカッションの様子2
パネルディスカッションには、コーディネータとして山口新輔氏(北日本新聞社論説委員長)をむかえ、パネリストには石原良純氏(俳優・気象予報士)、伴禎(琵琶湖蜃気楼研究会、大鐘卓哉(小樽市青少年科学技術館学芸員)、堀越信光氏(四日市市立博物館学芸員)、澤崎寛氏(魚津蜃気楼研究会会長)、木下正博氏(富山県立滑川高等学校教諭)の6人でおこなわれました。 写真は琵琶湖の蜃気楼の定点観測場を投影しながら、琵琶湖での定点観測を説明している様子です。
■ 蜃気楼展 蜃気楼展は新川文化ホールの展示ホールで平成14年5月18日(土)から26日(日)の期間 9:00から21:00(最終日は17:00まで)まで入場できます。
蜃気楼展の入口
入口には、モニタTVをはめ込み、魚津と琵琶湖の蜃気楼のビデオが流されました。
蜃気楼の写真展示
富山湾の蜃気楼・・・70点、琵琶湖の蜃気楼・・・15点、猪苗代湖の蜃気楼・北海道尾岱沼の蜃気楼写真、国後島の蜃気楼、手稲山から見た山岳の蜃気楼と太陽の蜃気楼、石狩湾の蜃気楼、オホーツク海の幻氷、九州八代海の不知火、南極の蜃気楼・・・9点など国内外から多数の蜃気楼写真が展示されました。 日本最大規模の蜃気楼写真展示であることは、間違いなし!
琵琶湖の蜃気楼写真展示のコーナー
滋賀県からは、当研究会会員が撮影した蜃気楼写真15点が展示されました。 琵琶湖大橋のZ字型、ダブルZ字型、琵琶湖博物館の蜃気楼など、湖上や東西の湖岸の蜃気楼写真など出展いたしました。見学者の皆さんは特に琵琶湖大橋の蜃気楼写真を熱心に見ておられました。
蜃気楼観察&撮影の様子
魚津で蜃気楼を観察&撮影する時の様子を再現したものです。蜃気楼を見るには「暑さや視界」との戦いです。帽子やパラソル、双眼鏡が必要です。そして、蜃気楼を撮影するためには、超望遠レンズとしっかりした三脚が必要です。
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