2020年04月29日に発生した上位蜃気楼(2020年度観測第7号)

X字型になる琵琶湖大橋 |  

  
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■ 2020年4月29日(水)に発生した上位蜃気楼
  
  2月・3月に上位蜃気楼が計6回発生していたので、4月の蜃気楼シーズンに入ったら上位蜃気楼が多発する
 だろうと思っていましたが・・・天候不順、気温が低い日など悪条件が重なり中々上位蜃気楼が発生してくれま
 せんでした。
  4月29日は、朝方は気温が低く日中は気温が高くなるという好条件だったので大津湖岸なぎさ公園に向かい
 ました。到着した12:40頃は、琵琶湖大橋の東(守山市)側に弱い下方倒立像が認められました。13:00頃に突
 然琵琶湖大橋の最高部周辺が太くなりだしました。つまり、下位蜃気楼と上位蜃気楼の混在型蜃気楼が発生しま
 した。過去の経験からは、この状態から上位蜃気楼のみとなり対岸も上位蜃気楼が発生していくので期待してカ
 メラを設置して撮影を始めました。
  しかし、橋の一部が太くなったり、元に戻ったり、細くなったりを何度も繰り返すだけで期待するような上位
 蜃気楼になってくれません。一方、琵琶湖大橋の後方に見える比良山の裾野が板塀状になったり二重になったり、
 更遠方の高島市の明神崎から船木崎(ふだんは、水平線の下に隠れて見えません)までもが蜃気楼として見え
 出しました。
  15:46頃にようやく、琵琶湖大橋の守山側の橋梁がX字型の蜃気楼になりました。今回はこのX字型の蜃気楼
 画像1枚だけですが、紹介します。  


 

■ X字型になる琵琶湖大橋  
2020042915h48m_X_Web08052.jpg (107497 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km先に位置する琵琶湖大橋の守山市側を撮影したものです。上段の蜃気楼写真に対する通常風景が下段の写真です。
 上段写真では、橋の一部がアルファベットの“X字型(3像型の蜃気楼)”になって見えます。一方、琵琶湖大橋より遠方の比良山の裾野(湖西地方の湖岸の陸地)は、ふだん水平線の下に隠れた部分を含め絶壁状になったり倒立したりしました。残念ながら、双眼鏡で何とか見える状態なのでカメラでは鮮明に撮影できませんでした。

2020年04月29日(水)15:46、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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