2019年12月23日に発生した上位蜃気楼(2019年度観測第18号)
|東西の橋梁がZ字(3像)型になる琵琶湖大橋の変化|
|まゆ毛のようになる琵琶湖大橋| |琵琶湖大橋の橋脚支持台の蜃気楼|
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■ 2019年12月23日(土)に発生した上位蜃気楼 |
「とうとう」と言うか「やっと」秋冬季に南湖で、上位蜃気楼の発生確認しました! 春先から初夏にかけての湖上の気象状態と秋季のそれと同等になるはずです。しかし、1995年から琵琶湖 南湖で上位蜃気楼を観察してきましたが、今回まで上位蜃気楼の発生確認ができませんでした。大きな理由 は、寒さが厳しい南湖の湖岸で長時間観察する困難さと寒い時期にの上位蜃気楼の発生は難しいだろうとい 思い込みでした。今回は、上位蜃気楼観察仲間で野鳥撮影も趣味にされているTさん、Iさん、Yさんのお かげです。私は仕事で京都に夕方まで出かけおり上位蜃気楼を自分の目で見ることができず残念でした。 (11月18日には、「琵琶湖大橋の橋梁の一部分が太くなった」と連絡を受けていたので、歩いていると汗ば む陽気だったので「もしかしたら琵琶湖で・・・」と思っていました。) ここでは、画像を提供していただいたTさんの情報をもとに簡単に紹介します。 湖上の見え具合は最良で、南湖上で13:00から16:00すぎ位まで上位蜃気楼を見ることができました。琵 琶湖大橋は、東西の橋梁がZ字(3像)型の蜃気楼になったり、ふだん水平線下に隠れて見えないはずのフ ーチング(橋脚支持台)が見え出し大きく伸びたり、橋の後方に見える「比良山」の稜線が「角のように突 き出した」り、水平線下に隠れて見えない裾野部分が、高さが水平一直線にそろって見え出すなどの光景が 見られました。春先の蜃気楼と全く同じです。 今まで1月~7月までの期間に上位蜃気楼の発生を確認してましたが、今回のことから琵琶湖でも発生条 件によっては秋冬季にも上位蜃気楼が発生するという確信をもてました。 Yさんから提供していただいた画像の中から3枚を掲載しました。 |
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋を撮影したものです。上段の写真が蜃気楼で、下段の写真はそれに対応する通常風景です。 下段の通常風景と比べると、上段の方では東西の橋梁(写真では左右)がアルファベットの“Z”字のように変形しています。この部分は3像型の蜃気楼です。 橋の後方の山(比良山)の稜線(画像中央よりやや右)を見ると、“右に角のようなもの”が突き出して見えています。これも稜線が蜃気楼化したものです。 |
2019年11月23日(土)15:19、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:Yさん) |
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