2016年06月18日に発生した上位蜃気楼(2016年度観測第12号)

蜃気楼の始まり |     |分裂する琵琶湖大橋西詰

Z字型になる琵琶湖大橋|   |琵琶湖大橋最高部付近の蜃気楼

まゆ毛状になる琵琶湖大橋

  
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■ 2016年6月18日(土)に発生した上位蜃気楼
   
   朝から気温が高く、風も弱いという蜃気楼発生にとって好条件の日でした。しかし、ここ数年
  間は6月の蜃気楼発生事例がほとんどなく、しかも6月の後半ということで本当に発生するの
  か?という不安もありました。
   久々に南湖に行く機会がありながら、所用で13:50になぎさ公園おまつり広場に到着しまし
  た。湖上の視界は思った以上によく、14Km遠方の琵琶湖大橋が肉眼でも分かりました。双眼
  鏡で観察すると、琵琶湖大橋東側は“こぶ状”に変形していました。これから上位蜃気楼が始
  まるという印です!しかし、橋の東側が“こぶ状”になったまま30分たっても顕著な変化が見ら
  れず・・・今日はこれで終わりかもと思っていました。
   14:20頃に、東岸の守山市木浜町のビル群に伸びが認められ、その後琵琶湖大橋の東側や
  西側に変化が現れました。今までとチョッと異なるスローな展開で大規模な変化でないものの
  西岸の大津市堅田、琵琶湖大橋、東岸の守山市、烏丸半島が蜃気楼となりました。
  今回撮影した蜃気楼画像の中から5枚を掲載します。



  

 

 

■ 蜃気楼の始まり(こぶ状になる橋)
   
2016062014h20m_web_begining_of_mirage.jpg (107399 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の画像が蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。
 私がおまつり広場に到着したした時、既に上段の写真のように琵琶湖大橋の東側の一部が“瘤(こぶ)状”に変化していました。
 琵琶湖大橋にこのような変化が見られると、経験的に南湖上の東西で蜃気楼が発生していきます。(瘤状の変化で終わる場合もありますが)この日は、私が到着してから“瘤状”の状態が30分以上続いていました。

2016年6月18日(土):14:20、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 分裂する琵琶湖大橋の西詰
   
2016061814h40m_web_KatataZ.jpg (102881 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の西側を撮影したものです。上段の画像が蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。
 上段と下段の画像を比較すると、左下がりに見える橋の西詰が“V字型(3像型)”の蜃気楼に変化していますし、その左側の湖岸の風景も伸びて見えます。

2016年6月18日(土)14:40:、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ Z字型になる琵琶湖大橋
   
2016061814h41m_web_bridgeZ.jpg (106894 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。上段の画像が蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。
 下段の画像では、右下がりに見える東側の橋が上段では、“Z字型(3像型)”の蜃気楼になって見えます。この日の琵琶湖大橋の東側は、瘤状からZ字型になり、また瘤状に戻り再びZ字型に変形しました。この画像では見えにくいのですが・・・画像の一番左に見える橋脚後方の比良山の裾野が“V字型”に変形していました。

2016年6月18日(土):14:41、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 琵琶湖大橋最高部付近の蜃気楼
   
2016062014h57m_web_Mayuge01.jpg (108991 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の画像が蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。
 下段の画像と比較すると、最高部周辺が伸びて、最高部から左側が細くなり垂れ下がるようになり、右側が太くなって(伸びて)います。更に、右(東)側の一部(画像の右端付近)が太くなって見えています。

2016年6月18日(土)14:57:、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ まゆ毛状になる琵琶湖大橋
   
2016062014h59m_web_Mayuge02.jpg (108788 バイト)
 この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。上段の画像が蜃気楼で、下段の画像はそれに対応する通常風景です。
 下段の画像と比較すると、最高部の左右(西側と東側)で等しく太くなって(伸びて)、“太まゆ毛状”に変化しています。更に右(東)側の橋梁は“瘤状”になって見えます。橋上を走る車が伸びている様子が見えます。
 その後、琵琶湖大橋は15:10頃に、東側の瘤状の部分以外は、ほぼ元の橋の形状・太さに戻りました。15:30頃には、東側の“瘤状”の部分も小さくなり、通常風景に近い状態となりました。

2016年6月18日(土)14:59:、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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