2016年04月10日に発生した上位蜃気楼(2016年度観測第2号)
|分裂する琵琶湖大橋の東側
| | 見え出した橋脚台と倒立する造船所周辺|
| ホーム | |琵琶湖の過去の発生記録| |
琵琶湖の蜃気楼最新情報| | 琵琶湖の上位蜃気楼映像MENU |
■ 2016年4月10日(日)に発生した上位蜃気楼 この日は前日とことなり、曇り空で肌寒く感じる日でした。湖上の見通しは悪く、約14Km遠方
の琵琶湖大橋は肉眼では全く見えませんせんでした。ただ、風向は無風に近く風向きは北北東で気
温は19℃前後と南湖で蜃気楼が発生する可能性があったため気長に待つことにしました。
双眼鏡で観察していると、12:20頃に琵琶湖大橋の東側の一部が瘤(こぶ)のように太くなって
きたので期待をしていると・・・何時もならば橋が瘤状になった箇所が、Z字(3像)型の蜃気楼に
なるのですが、その後は東側の橋梁全体が同じ太さで通常よりも分厚い状態が続きました。
13:50頃から東側の同じ厚さに太くなった橋梁の一部が更に太くなり、その先端または後方が2
本に分裂して見え、その後、琵琶湖大橋の西詰の大津市堅田の湖岸が板塀状に見えたり、ふだん水
平線に隠れて見えない琵琶湖大橋の橋脚台が蜃気楼となって見えました。
湖上の見通しは、多少向上し肉眼でも何とか琵琶湖大橋が見えるまで向上してきましたが、写真
としては鮮明なものが得られず、画像を調整して何とか見れそうなものを2枚掲載しました。
この写真は、撮影地点から北北東約14km沖合いに位置する琵琶湖大橋の東側を撮影したものです。
通常は画像の左端(西側)と同じ厚さで右端(東側)まで続きますが、ご覧の通り通常よりも異常に太く(伸びて)見え、ボートの後方辺りで橋梁が2本に分裂して(2~3像型の蜃気楼になって)見えています。2016年4月10日(日)14:00、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
この写真は、撮影地点から北北東約14Km沖合いに位置する琵琶湖大橋の最高部周辺を撮影したものです。
地球が球形をしている為に、遠方の物体は遠方になるほど水平線の下に隠れて見えなくなります。琵琶湖大橋の橋脚台(フーチング)は湖面から約2mほどの高さのある台形状のものです。ふだんは、撮影地点から橋脚台は水平線に隠れて見えません。この写真では、橋脚台が蜃気楼となって見えています。左側の橋脚台には、他の橋脚台よりも分厚く見ます。これは“台形状”の橋脚台が湖面から近い方から元の像(正立像)、その上に反転した像(倒立像)、更にその上に圧縮された橋脚台の正立像が重なったためです。この橋脚台の右は少し“くびれて”見えます。この“くびれ”は1像目の正立像と2像目の倒立像の境目となる部分です。
また、この太く見える橋脚台のすぐ左を見ると(琵琶湖大橋の西詰下方の)造船所が板塀状(高さが水平一直線)になって見えます。この造船所の右側には“湖岸が上方に反転した像”が(橋脚台と同じ高さで)空中に浮かんで見えています。2016年4月10日(日)15:26、大津湖岸なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)
| ホーム | |琵琶湖の過去の発生記録| | 琵琶湖の蜃気楼最新情報| | 琵琶湖の上位蜃気楼映像MENU |