2011年3月13日に発生した上位蜃気楼(2011年度観測第2号)
|Z字型になる東側橋梁(その1)| |Z字型になる東側橋梁(その2)|
|横倒しのV字型になる東側橋梁|
|板塀状になる守山市木浜町方面| |板塀状になる大津市堅田方面|
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■ 2011年3月13日(日)に発生した上位蜃気楼 3月になり、暖かくなるかと思っていると、雪が降ったりと・・・中々春の兆しを感じません。
この日は午前中から暖かな日で、上位蜃気楼が午後には発生するのではないかと思われました。
13:15から琵琶湖大橋の東側の橋梁が太くなり出して、蜃気楼化が始まりました。あいにく、湖
上の視程は良なく、撮影した画像もやや不鮮明ですが画像処理を加えて観賞に耐えられるものを何
点か選びました。覧ください。
この写真は、琵琶湖大橋の最高部から右(東)側を撮影したものです。写真中央に見える橋梁が、アルファベットの“Z字型”に見えます。この部分は、橋梁が3像型の蜃気楼になっているためです。“Z字型”に変形する琵琶湖大橋は、琵琶湖の蜃気楼を代表する蜃気楼像です。因みに琵琶湖大橋全体は、通常よりも高く伸びて見えます。 2011年3月13日14時48分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。この写真でも、橋梁が“Z字型”の蜃気楼になっています。先の写真と比べると、“Z”の形状や“Z”になっている部位がことなります。この写真では、写真左の橋脚(最高部の東側の橋梁)から4~6本目の橋脚上の橋梁が“Z字型”になっています。(先の写真では同様な数え方で、3から5本目の橋脚上の橋梁で“Z字型”になっています)橋梁が“Z字型”に変形といっても毎回同じ場所で生じるわけではありません。発生当日の気象状況により形成された“気温の逆転層”によって、“Z字型”の橋梁の変形も様様です。 2011年3月13日14時59分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。写真を見ると、琵琶湖大橋の橋梁が途中から2本に分裂して見えます。この形状を“横倒しのV字型”の蜃気楼と呼んでいます。“Z字型”の蜃気楼と同じ部類で、“Z字型”が局所的な橋梁の3像化ですが、“V字型”は橋梁が広範囲に3像化したものです。実際は、一番下に橋梁の正立像でその上に橋梁の倒立像が現れ圧縮されて細くなった正立像の3像目がその倒立像と合体しています。一気すると、橋梁が2像型の蜃気楼に見えます。 2011年3月13日16時27分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、東岸の守山市木浜町方面を撮影したものです。高いビル群を除いて、東岸の低い風景は高さが揃った帯状の様になっています。(実際の風景は必ず凹凸があるので、このように高さが揃った帯状に見えません)この現象は、東岸の水面近くの風景が伸びたり、上方倒立したものが複合して見えるために起こります。このような蜃気楼像を“板塀状蜃気楼”と呼んでいます。“板塀状蜃気楼”は上位蜃気楼で最も現れやすい蜃気楼像です。この像の特徴は、肉眼で上位蜃気楼が発生しているかどうかの判断に利用できます。その後は双眼鏡で詳細を観察すれば、上位蜃気楼かただの思い過ごしかがわかります。 2011年3月13日16時11分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、西岸の大津市堅田方面を撮影したものです。写真の右端には琵琶湖大橋の西詰付近が見えています。この写真を見ると、左に見える観覧車以外の風景(琵琶湖大橋の西詰付近の橋梁も含めて)は奇妙に高さがそろって見えます。この光景も先にお見せした“東岸の守山市木浜町方面”の蜃気楼と同じく、“板塀状の蜃気楼”となっています。 2011年3月13日16時17分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
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