2010年6月17日に発生した上位蜃気楼(2010年度観測第13号)
(Updated 2010/06/26)


琵琶湖大橋の蜃気楼化| |板塀状になる琵琶湖博物館||板塀状になる烏丸半島

琵琶湖大橋の蜃気楼(その1) | |琵琶湖大橋の蜃気楼(その2)||南湖湖心局の変化

琵琶湖大橋の蜃気楼(その3)||琵琶湖大橋の蜃気楼(その4)||琵琶湖大橋の蜃気楼(その5)

琵琶湖大橋の蜃気楼(その6)


| ホーム | |琵琶湖の過去の発生記録| | 琵琶湖の蜃気楼最新情報| | 琵琶湖の上位蜃気楼映像MENU |


■ 2010年6月17日(木)に発生した上位蜃気楼
   
  今年は、蜃気楼発生率の最も高い5月にあまりいい蜃気楼が出ませんでした。6月になって
 も、その傾向は続いていました。この日は、6月の中旬で時期的に蜃気楼の発生率が低いに
 もかかわらず、西は大津市坂本から東は草津市烏丸半島までの広範囲に蜃気楼が発生しまし
  た。しかも、像変化も豊富で久々に蜃気楼らしい蜃気楼でした。
  今回は、湖上のヘイズの影響もありましたが画像ソフトで修正してWebサイトで観賞でき
  そうな画像を選びました。

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼化
  
10061713h11m_E-Bridge.jpg (78204 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。普段の琵琶湖大橋はアーチ型をしていますが、この写真では全体的に橋梁が細くなり水平一直線状になって高くなって見えています。本来の琵琶湖大橋の形状を知らないと、琵琶湖大橋が蜃気楼になっているかどうか解り辛いかもしれません。しかし、画像中央から右方向を見ると、橋梁が急に太くなっています。この様な形状は、“橋”として不自然でうから“おかしい!”と気づくことと思います。

2010年6月17日(木)13:11、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 板塀状になる琵琶湖博物館
  
10061713h44m_BiwaMuseum02.jpg (73941 バイト)
 この写真は、東岸の草津市烏丸半島にある琵琶湖博物館方面を撮影したものです。湖岸一帯が、水平一直線状になって高く伸びて見えます。この形状を“板塀状”の蜃気楼と我々はよんでいます。よく見ると、烏丸半島港のビット(船舶係留杭)が板塀状の上端に反転して見えます。板塀状の蜃気楼は、単に上方に伸びるだけでなく倒立像などが複合したものです。

2010年6月17日(木)13:44、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 板塀状になる烏丸半島
  
10061715h21m_Hanten-Karasum.jpg (75170 バイト)
 この写真は、東岸の守山市山賀から草津市烏丸半島(琵琶湖博物館)方面を撮影したものです。全体的に、湖岸が水平一直線状になって見える“板塀状”の蜃気楼になっています。写真の左には琵琶湖博物館がありますが、手前の樹木が伸びて板塀状になっているために隠れて(博物館の上端部が僅かに見えている程度)見えません。写真の中央からやや右にかけて湖岸の風景が上空に倒立して見えています。

2010年6月17日(木)15:21、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼(その1)
  
10061715h43m_V-Bridge04.jpg (78111 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。この写真を一見して、不自然な橋だと気づくと思います。写真の中央から右にかけて橋梁が3本(横倒しのV字型)に分裂して見えます。一番下の橋梁が元の橋梁、その上に倒立した橋梁が、更にその上に正立した橋梁が見える3像型の蜃気楼になっています。“横倒しのV”字型の空間の部分には、橋の橋脚がないことを踏まえて考えてみると橋梁が3像になっている(湖面付近から上方に向かって、1像目:正立像、2像目:倒立像、3像目:正立像)ことが解ると思います。また、写真の左端付近の橋梁下に見える建物(造船所)は2段になって見えています。

2010年6月17日(木)15:43、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼(その2)
  
10061715h53m_Z-Bridge02.jpg (74967 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部から右の東側橋梁を撮影したものです。琵琶湖大橋の橋梁の一部がアルファベットの“Z”字型に変形して見えます。この“Z”の部分は、橋梁が3像型の蜃気楼になっています。この部分より右側には、3像目の端が灰色の橋梁となって右側へ続いています。琵琶湖大橋の“Z”字型の変形は、琵琶湖の蜃気楼を代表する蜃気楼像です。

2010年6月17日(木)15:53、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 南湖湖心局の変化
   
10061715h-16h_Koshinkyoku.jpg (107623 バイト)
 この4枚組みの写真は、大津市唐崎沖にある南湖湖心局(滋賀県衛生科学センター所有)の大気自動観測所)です。左下の画像が普段の南湖湖心局の形態です。定点観測地から約4Km沖にある南湖湖心局が蜃気楼像として変形することは珍しいことです。理由は、観測地から近いためです。蜃気楼は通常、観測地から10km前後遠方によく現れます。

2010年6月17日(木)、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼(その3)
 
10061716h00m_WZ01.jpg (42395 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。写真中央やや左が、琵琶湖大橋の最高部ですが、その両側で橋梁が屈曲して見えます。右側を“Z”字型の蜃気楼とすると、左側は“逆Z”字型の蜃気楼といえます。屈曲した部分は、共に3像型の蜃気楼になっています。右側に見えるZ字型部分の更に右(写真の右端付近)には、再び橋梁が蜃気楼となって空中に見えています。橋の最高部の両側で、橋梁が同時に屈曲することは、珍しいことです。

2010年6月17日(木)16:00、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼(その4)
  
10061716h02m_GZ01.jpg (70329 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。写真中央付近が、琵琶湖大橋の最高部です。最高部より左(西)側の橋梁が、屈曲して”逆Z”字型(3像型)の蜃気楼になっています。橋の最高部より左側の橋梁が屈曲して見えることは、珍しい部類に入ります。

2010年6月17日(木)16:02、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼(その5)
  
10061716h03m_Bridge-henka01.jpg (78496 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。写真中央が、琵琶湖大橋の最高部になります。この最高部から両側の橋梁の厚さは同じですが・・・この写真を見ると、写真中央から左が非常に細く、右側が異常に太く見えます。この様な光景は、珍しい部類に入る方で毎回見ることができるものではありません。また、写真左付近の湖岸(大津市堅田)は、板塀状の蜃気楼になって見えます。

2010年6月17日(木)16:03、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

 琵琶湖大橋の蜃気楼(その6)
  
10061716h03m_GZ02.jpg (83329 バイト)
 この写真は、西岸の大津市堅田から琵琶湖大橋方面を撮影したものです。西岸の堅田は、蜃気楼の典型的なタイプである“板塀状”の蜃気楼になって見えます。“板塀状”の蜃気楼とは、対岸の風景が通常より高く水平一直線状に見える蜃気楼をいいます。また、写真中央に見える琵琶湖大橋の西詰の橋梁が、“逆Z”字型(3像型)の蜃気楼になって見えます。

2010年6月17日(木)16:03、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)

▲Top▼

 

 

 

 

| ホーム | |琵琶湖の過去の発生記録| | 琵琶湖の蜃気楼最新情報| | 琵琶湖の上位蜃気楼映像MENU |