2010年5月05日に発生した上位蜃気楼(2010年度観測第9号)
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■ 2010年5月05日(水)に発生した上位蜃気楼 この日は5月の連休最後の日で、定点観測地(大津市なぎさ公園おまつり広場)での気温も
高く、風も無風に近く絶好の蜃気楼日和でした。生憎、湖上の視程は良くなく琵琶湖大橋(観測
地から12Km遠方)が肉眼で見えなくなることもありました。
12:30頃、琵琶湖大橋に変化が見られました。以後、琵琶湖大橋や東岸の守山市から草津市
烏丸半島一帯に蜃気楼が発生しました。残念ながら、琵琶湖大橋はヘイズのために常時観測
することができず、時折双眼鏡で見えるときには、湖面が板塀状の蜃気楼になり琵琶湖大橋は
その上に細高くなって見えていました。
ここでは、撮影した画像をPCで修正して何とか見ることができるものを掲載しました。
この写真は、東岸の草津市烏丸半島にある琵琶湖博物館を撮影したものです。写真上段は蜃気楼となったもので、写真下段はそれに対応する通常風景です。
写真上段では、琵琶湖博物館の下部がハモニカ状の蜃気楼となっており、その両脇の部分は上方倒立像を含む板塀状(風景の高さが水平一直線状にそろった)蜃気楼となっています。2010年5月05日(水)15:00、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、東岸の草津市烏丸半島(琵琶湖博物館の右側)を撮影したものです。
東岸の風景の高さが水平一直線状にそろう典型的な蜃気楼(=上位蜃気楼)になっています。よく見ると、写真中央には白っぽい物体が3つ上方倒立像を伴う蜃気楼になって見え、中央より右方向の樹木は上方に伸びて上端が平らになって見えます。また、樹木の間を埋めるかのように薄い幕状のものが満たしています。この様な板塀状の光景は、肉眼で蜃気楼を発見する時の指標になります。2010年5月05日(水)15:00、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、唐崎沖にある大気自動観測所の南湖湖心局(屋根状の建物)方面を撮影したものです。写真上段が蜃気楼となったもので、写真下段は通常風景です。
写真下段の通常風景と比べると、写真上段の南湖湖心局の上部が伸びて蜃気楼化しています。また、霞んで見えにくいのですが、伸びた南湖湖心局の上端部と同じ高さの幕状のものが後方に見えています。これは、写真下段に見えている水面付近に見えている琵琶湖大橋の橋梁と湖面が板塀状の蜃気楼になったものです。2010年5月05日(水)15:01、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
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