2010年4月28日に発生した上位蜃気楼(2010年度観測第7号)
|Z字型になる琵琶湖大橋|
|2箇所で屈曲する琵琶湖大橋|
|琵琶湖大橋と西岸の蜃気楼|
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■ 2010年4月28日(水)に発生した上位蜃気楼 この日は天気もよく、午後から蜃気楼がでるだろうと予想していました。しかし、15:00前
までぎさ公園で湖上を観察するものの蜃気楼の発生兆候はありませんでした。一度観察を止め
て16:00頃に再びなぎさ公園に赴くと、琵琶湖大橋の東側の橋梁が太くなって(上方に伸びて)
見えました。その後、琵琶湖大橋、西岸の大津市堅田方面が蜃気楼となりました。
生憎、この日の湖上の視程は悪く、肉眼で琵琶湖大橋が見えませんでした。撮影した写真
も当然湖上のヘイズの影響で不鮮明ですがPCで修正して何とか見られるものをここに掲載し
ました。
この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。一見して、東側の橋梁(写真の中央より右側)の変化に気が付きます。橋梁がZ字型(3像型)の蜃気楼になっています。橋梁のZ字型は、琵琶湖の蜃気楼でお馴染みのものです。その日の気象状況によって、Z字型になる部位やその規模が変わります。 2010年4月28日(水)17:18、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋を撮影したものです。上の写真と比べると、この写真は橋の最高部の右側(東側)橋梁が2箇所で屈曲していることが解ります。写真中央の橋梁の変化はZ字型で、写真の右側の橋梁の変化はZ字型の変形バージョンの“横倒しのV字型”になっています。同じ東側橋梁の異なる部位がZ字型の蜃気楼になることは大変珍しいことです。湖上の蜃気楼を作っている気温の逆転層が複数あるようです。 2010年4月28日(水)17:31、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
この写真は、琵琶湖大橋とその西側の大津市堅田方面を撮影したものです。琵琶湖大橋と西岸が蜃気楼になっています。
琵琶湖大橋は、写真中央付近の橋脚とその右隣の橋脚を境に橋梁が左右で太くなって見えます。右側の太くなった(左から3本目の橋脚の上周辺)橋梁はZ字型(3像型)の蜃気楼になっています。よく見ると、さらに右側(6~7本目の橋脚周辺)の橋梁が太くなって見えます。橋全体が通常よりも高く伸びています。
西岸は風景の高さが水平一直線状にそろって見える板塀状の蜃気楼になっています。更にその上端が凸凹して“モニュメントバレー”のような様子に変化しています。これらの変化した湖岸の風景は、典型的な蜃気楼(=上位蜃気楼)像です。肉眼で蜃気楼を発見するときにの指標となります。2010年4月28日(水)17:52、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房 英夫会員)
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