2009年6月28日に発生した上位蜃気楼(2009年度観測第16号)


高くなる橋梁と見え出した橋脚 | 



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■ 2009年6月28日(日)に発生した上位蜃気楼
  
  この日は、6月27日に続く6月期では3回目の蜃気楼となりました。最初に起こった蜃気楼の
 変化は、定点観測地(なぎさ公園おまつり広場)から通常、水面に接するかのように見える琵琶湖
 大橋東詰方向の橋梁が水面から離れて(伸びて)見えました。しかも、湖上の視界は非常によく、
 琵琶湖大橋以北の比良山も肉眼で見えるという状態。今日は、鮮明な状態の蜃気楼写真やビデオが
 撮影できる!と大きな期待をして見守っていました。ところが・・・約10分経過後に、目を疑
 うような変化が起こりました。よくない変化です。つまり、急に琵琶湖大橋全体が縮み出しました。
 暫く観察を続けましたが、橋梁が伸びるとか湖岸が板塀状になるなどの変化を見ることができませ
 んでした。一時的に縮むことはありますが、長時間風景が縮む現象が続いた後に、再び伸びだすこ
 とは経験上ありません。つまり、上位蜃気楼が終わったという判断をして観察を中止しました。
 (その後、観察を続けた会員の話では日没まで遠方の湖上の風景が縮んだままであったということ
 です。)


 

 

■ 高くなる橋梁と見え出した橋脚
  
09062815h05m_bridge2984.jpg (102501 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の東側の橋梁を撮影したものです。画像の右端より写っていない部分は、対岸の守山市になります。下段の写真は、上段の蜃気楼写真に対応する通常風景です。
 下段の写真を見ての通り、通常は琵琶湖大橋の対岸の守山市に近い東側の橋梁は、水面に接するかのように見えます。上段の写真では、水面から明らかに離れて見えます。また、通常認識しがたい橋脚が太くなって見えます。これらは、上位蜃気楼の特徴です。残念なことに・・・これからどんな蜃気楼が見られるのだろうと期待していたところ、10後には琵琶湖大橋や東西の対岸が縮みだしました。この現象は、上位蜃気楼の終わりを告げる変化です。長時間縮む現象が続くと(通常風景に戻るのでなく!)、再度伸びや2像型や3像型の蜃気楼が発生することは経験上ありません。この日もこの経験則が当てはまる結果となりました。

2009年6月28日(日)15時05分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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