2009年5月20日に発生した上位蜃気楼(2009年度観測第12号)


フーチングの蜃気楼 |  | 低い板塀状の蜃気楼となる東岸

  | 低い板塀状になる西岸と縮む琵琶湖大橋| 



| ホーム | |琵琶湖の過去の発生記録| | 琵琶湖の蜃気楼最新情報| | 琵琶湖の上位蜃気楼映像MENU |


■ 2009年5月20日(水)に発生した上位蜃気楼
  この日は、なぎさ公園おまつり広場に到着したときには、東岸の守山市方面が板塀状の蜃気楼
 になっていました。カメラを用意している間の5分足らずの間に、守山市方面の板塀状の蜃気楼
 は消えていました。琵琶湖大橋は、通常の形と微妙に異なりふだんは、なぎさ公園から見えない
 はずのフーチング(橋脚支持台)が蜃気楼となって見えていました。肉眼では、遠方の琵琶湖大
 橋は見えにくく視界は良好とはいえない状態でした。その後、対岸には大きな変化?は見られず、
 湖面に近い対岸の一部分がわずかに伸びて低い板塀状となりそれより高い建造物などは、若干
 縮んでいました。また、琵琶湖大橋や西岸の大津市堅田方面は縮みだしました。おそらく・・・
 蜃気楼の活発な時期は、既に終わっていたようです。この日の蜃気楼発生時は、北湖では湖風
 が吹き、南湖の方においては、浜大津周辺では南南西、烏丸半島周辺では北東の風が吹いてい
 たようです。(ビワコダスより)

 

 

 

■ フーチングの蜃気楼
  
09052015h22m_footing_2664.jpg (97412 バイト)
 この画像は、琵琶湖大橋を撮影したもので、上段の画像は、琵琶湖大橋方面が蜃気楼となったものです。一方、下段の画像は、上段の画像に対応する通常風景に近いものです。
 上段の画像では、琵琶湖大橋が通常よりも低く見えます。つまり、橋の最高部の高さはほぼそのままで、湖面が蜃気楼化して伸びたために橋の下部が押し上げられた様になり、縮んで見えるのです。また、湖面と橋脚の境にはグレーの長方形状の台の様なものが見えています。これは、橋脚を支えているフーチング(橋脚支持台)が蜃気楼となったものです。フーチングは水面から2メートルほどの高さがありますが、地球が丸いために観測地からは、水平線の下に隠れて見えることはありません。

2009年5月20日(水)15時22分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

▲Top▼

 

 

 

 

■ 低い板塀状の蜃気楼となる東岸
  
09052015h48m_MrymItabei_2673.jpg (96511 バイト)
 この画像は、東岸の守山市水保町・木浜町方面を撮影したものです。上段の画像は湖岸が蜃気楼化したもので、下段はそれに対応する通常の湖岸です。上段と下段の画像を見比べると湖岸の変化が分ると思います。湖面直ぐ上の岸の部分が伸びて低い板塀状の蜃気楼となっていることが、画面中央やや左のビルの下部の湖岸の地面が上段の画像では茶色い帯状となっている様子から分ります。また、湖岸の建物も上段の画像では縮んで見えることが分ります。

2009年5月20日(水)15時48分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

▲Top▼

 

 

 

 

■ 低い板塀状になる西岸と縮む琵琶湖大橋
  
09052015h44m_KataItabei_2668.jpg (95385 バイト)
 この画像は琵琶湖大橋西詰周辺を撮影したものです。上段の画像は、琵琶湖大橋及び西岸の大津市今堅田方面が蜃気楼化したもので、下段の画像は、それに対応する通常風景となります。
 上段の画像では、琵琶湖大橋が通常より縮んでいることが分ります。また、橋脚も半分以下の高さになっていることや湖面に白っぽい帯状のもの(=湖面が板塀状化した蜃気楼)の存在から、湖面が伸びたために橋脚の下部から上方へ押し上げられた形となり、橋や西岸の風景が縮んで見えることが分ります。下段の画像の中央(橋梁の下)には、建物が見えますが、上段の画像では縮んでしまって建物の有無の確認も困難です。このように、湖面が板塀状となり、湖岸が縮んでくるとほとんど活発な蜃気楼に転じません。このまま日没まで続く場合が多いです。(極端な場合、対岸が線状のようになってしまいます)この状態が暫く続くことを確認して、我々は“蜃気楼の終焉をむかえた”とか“蜃気楼は終わった”と判断しています。
2009年5月20日(水)15時48分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

▲Top▼

 

 

 

| ホーム | |琵琶湖の過去の発生記録| | 琵琶湖の蜃気楼最新情報| | 琵琶湖の上位蜃気楼映像MENU |