2009年4月08日に発生した上位蜃気楼(2009年度観測第3号)
|Z型になる琵琶湖大橋||Z型になる琵琶湖大橋と板塀状になる大津市堅田方面||横倒しV型になる琵琶湖大橋|
|板塀状になる守山市浜木浜方面||板塀状になる草津市烏丸半島方面|
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■ 2009年4月8日(水)に発生した上位蜃気楼 今年は、1月という早期に発生したおかげで2月や3月の蜃気楼発生を期待していました。
しかし、3月の月末に1回発生のみということで、蜃気楼シーズンである4月に期待をして
いました。
4月5日の週間天気予報ではここ暫く晴天が続くということなので蜃気楼発生の期待が高
まる中、ようやく8日(水)に今年度観測第3号が発生しました。
琵琶湖大橋から対岸の守山市方面、草津市烏丸半島方面に発生し、琵琶湖大橋が見事にZ
型(3像型)の蜃気楼になったり、対岸の風景が板塀状になるなど、琵琶湖で見られる蜃気
楼の典型的なものが見られました。
この画像は、琵琶湖大橋を撮影したものです。 琵琶湖大橋の橋梁が通常より細くなるとともに高く伸びています。そして、右(東)側の橋梁の一部がアルファベットの“Z”型に変形しています。この部分は、元の橋梁が3像型の蜃気楼となっているのです。 2009年4月8日(水)13時24分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、琵琶湖大橋とその西側の大津市堅田方面の対岸を撮影したものです。 画像中央付近の線状に見えるものが琵琶湖大橋です。通常より橋梁が細くなりながら上方に伸びています。しかも、この橋本来の形はアーチ型なのですが、ほぼ水平一直線状になっています。また、画面の右(東)側の橋梁がアルファベットの“Z”の様に変形しています。琵琶湖大橋の東側の橋梁の蜃気楼でお馴染みの蜃気楼です。この部分は、3像型の蜃気楼となっており、車などが走行していると3台に分裂して(下から上へ順に、正立像、倒立像、正立像となって)見えます。画面の中央から左(西)側は、琵琶湖大橋の左(西)側の橋梁と西岸の大津市堅田と一体となって水平一直線となった“板塀状”の蜃気楼になっています。 2009年4月8日(水)13時24分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、琵琶湖大橋の最高部から右(東)側を撮影したものです。 琵琶湖大橋の橋梁がZ型変形し、東側の橋梁の上方倒立像が成長してくるとアルファベットの“V”を横に倒した様な形になります。この画像の中央付近に白い箱状のものが上下に2つ見えています。下の1像目の橋梁の白い箱状の物は、車が上下になった1像目と2像目が合体したもの、上の幻の橋梁の上の白い箱状のものは車の3像目の蜃気楼像です。3像型の蜃気楼は、3つに明確に見えることが少なく、1像目と2像目が合体していたり、2像目の倒立像と3像目の正立像が合体して見かけ上、2像に見えることが多々あります。 2009年4月8日(水)13時32分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、琵琶湖大橋東詰めから東岸の守山市木浜方面を撮影したものです。 上述のあたり一体が、上位蜃気楼の典型的な像である“板塀状の蜃気楼”となっています。上位蜃気楼が発生しているかを探す場合、この画像のように対岸の風景などの姿が水平一直線状に高さがそろって見えるところを見つけましょう。 2009年4月8日(水)14時00分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
この画像は、東岸の草津市烏丸半島方面を撮影したものです。画面の中央部から右にある建物が、滋賀県立琵琶湖博物館です。 対岸の風景が、水平一直線に近い状態になっています。これは、板塀状の蜃気楼と我々が呼んでいるものです。対岸の風景の伸びや上方倒立が複合されて現れたものです。上位蜃気楼は、単独で2像型や3像型など明確に識別できる状態での出現は少なく、たいていの場合、“板塀状”になって現れます。画面左側近くの対岸が板塀状になった部分の中に、2像や3像になった物体が写っています。 2009年4月8日(水)14時00分、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:房英夫会員)
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