2005年6月10日に発生した上位蜃気楼

Z字型に成長中の琵琶湖大橋||横倒しのV字型になる琵琶湖大橋2||見え出したフーチング3

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■ 2005年6月10日(金)に発生した上位蜃気楼
  
  この日は11:50に蜃気楼化が始まり16:40ごろまで続きました。琵琶湖大橋のみが蜃気楼
 化し、橋梁の形が太くなったり細くなったり、ふだん水平線下に隠れて見えないフーチング(橋脚支
 持台)が見え出しました。今回は、視程がよく(湖上の大気の透明度がよく)鮮明な蜃気楼を観察す
 ることができました。鮮明な蜃気楼の出現は、今年に入って2回目です。琵琶湖において、鮮明な状
 態の蜃気楼は年に一度あればいいほうです。蜃観察は湖上のヘイズとの戦いです。いくら凄い蜃気
 楼が現れても肉眼で見え難かったり双眼鏡を使用しても見え難かったら、写真やビデオ撮影はでき
 ません。
  今回は、琵琶湖大橋がZ字型に変化していく過程、見え出したフーチング(橋脚支持台)、横倒
 しのV字型(=大きなZ字型)になった琵琶湖大橋を紹介します。
 (房英夫会員が写真撮影しました)


 

 

■ Z型に成長中の琵琶湖大橋
Zの始まり1214.JPG (236214 バイト)

Z型に成長中の琵琶湖大橋

  琵琶湖大橋の東(守山市)側の橋梁が蜃気楼化し、“Z”字型に変化しつつある様子(写真中央より左)を撮影したものです。この部分は3像型の上位蜃気楼で、この周辺を走行する車は伸びたり、2像になったり、3像になって見えました。写真中より右側の橋梁は水面と接するかのように伸びています。また、Z字型の橋梁より左の橋梁部分は橋脚部分が伸びたので高く見えてます。(Z字型の部分で段差のある橋梁に見えます)                              

撮影日時:2005年06月10日(金)12:14

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■ 横倒しのV字型になる琵琶湖大橋2
横だおし1305.JPG (215877 バイト)

横倒しのV字型になる琵琶湖大橋2

 琵琶湖大橋東(守山市)側を撮影したものです。琵琶湖大橋の橋梁の一部が、アルファベットの“V”を横倒ししたように変形しています。この部分は、3像型の上位蜃気楼となっています。この“V”字型は写真の遥か右(東)側の対岸の守山市まで続いていました。

撮影日時:2005年06月10日(金)13:05

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■ 見え出したフーチング3
フーチング1327.JPG (253967 バイト)

見え出したフーチング(橋脚支持台)3

 この写真からは、通常定点観測地から水平線の下に隠れて見えないハズのフーチング(橋脚支持台)が2重になった様子が鮮明に解ります。この2重のフーチングは3像型の上位蜃気楼です。水面に接して見えるものが1像目(正立像)、その上に見えるフーチングは2像目(上方倒立像)とその上に3像目(正立像)が合体したものです。2像目と3像目は合体して現れる場合がよくあります。フーチングとほぼ同じ高さの“薄水色の帯”は、湖面が板塀状化したものです。また、橋の左(西)側の下部に“ビル”状の建造物(造船所)があります。実際、この建造物は三角屋根の建物ですが上端が平らなビルに見えます。その建造物の“黒く見える小さな窓”に注目すると、窓が2像化したものや3像化したものが見られます。
 定点観測地からは約13Km離れた“風景”を撮影していますが、橋梁の左(西)側下部の建造物の窓が鮮明に写っている様子から、当日の大気の透明度のよさが容易に想像できます。

撮影日時:2005年06月10日(金)13:27

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