平成13年(2001年)2月22日に発生した上位蜃気楼
(2001年3月9日写真の一部更新)

上位蜃気楼化する湖岸堅田方面||板塀状化する湖岸守山・草津方面||上位蜃気楼化する琵琶湖大橋||姿をみせた気温逆転層

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■ 上位蜃気楼化する湖岸堅田方面
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               上位蜃気楼化する湖岸堅田(大津市)方面
 対岸の大観覧車(直径106メートル)やその下の風景が変化しています。その変化は一様ではなく、複雑に変化していることがこの写真から分ります。風景の高さが水平一直線にそろい「板塀状」のように見えたり、「高さの揃った柱が立ち並ぶ」ように見える現象は、「上位蜃気楼像」の典型的な例です。富山湾でも同様に、対岸が変化します。

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■ 板塀状化する湖岸守山・草津方面
   
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「板塀状」のようになる琵琶湖博物館(草津市)周辺

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              「板塀状」のようになる湖岸守山(守山市)方面
 対岸が水平一直線に高さが揃い、湖岸道路を走行する車が伸びたり、2から3像になったりとさまざまな上位蜃気楼像を見せていました。

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■ 上位蜃気楼化する琵琶湖大橋
010222_3zouBridge.jpg (25829 バイト)

                     Z字型(3像)になる琵琶湖大橋
 琵琶湖大橋の東側の橋梁が3像化したために、アルファベットの「Z」のように変形して見えます。橋上を走行する車は、橋の高さの変化に応じて伸びたり、2像化したり、3像化して見えることになります。写真中央右の2つの四角い物体は、トラックです。トラックが2像化して正立像と上
方倒立像が合体して「伸びて」見えています。

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010222_2zouBridge-Fusa.jpg (21627 バイト)

                   琵琶湖大橋最高部付近の変化1
 この写真は、過去の観察では鮮明に見ることができなかった「琵琶湖大橋最高部の2像化」のワンショットです。橋の最高部あたりが太くなっているだけのように見えますが、黄色の矢印の先を見ると橋の最高部周辺の上方倒立像が現れています。つまり、2像型の蜃気楼です。
 ここまで鮮明で明確に、2像化したものを私も初めて目撃しました。琵琶湖大橋の蜃気楼像の中では、極めて珍しい像を当研究会の房英夫氏が写真におさめました。

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010222_2zouBridgeUp.jpg (16688 バイト)

                  琵琶湖大橋最高部付近の変化2
 この写真は、ビデオからのものです。琵琶湖大橋最高部周辺のアップですが、中央の橋梁の上に「薄い雲」のようなものが見えています。これが、橋最高部周辺の上方倒立像です。
 今まで橋の最高部あたりが「水平化」することは頻繁にありましたが、上方倒立像が見えることはありませんでした。大変珍しいことが起きました。

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■ 姿をみせた気温逆転層
  
010222_MoriyamaGyakutensou.jpg (25747 バイト)

                 対岸の守山方面に出現した「逆転層」
 上位蜃気楼を発生させる原因は、「水面付近の温度が一番低く、上方に向かって温度が高くなる逆転層」です。通常この層は、空気でできているので目に見えません。しかし、湖上上空の浮遊物(排煙、水蒸気、黄砂など)が境界層付近に停滞して色づいて逆転層の境界部分が視覚化されることがあります。この写真は、まさにその例です。写真から逆転層が水平に存在するだけでなく、傾いて存在する場合もあることが分ります。

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