晩秋に強い冬型気圧配置となり比良オロシが吹く


風の風景 No.681

2019年11月14日(木)は、強い西高東低の冬型気圧配置となり、比良山麓では夜明けと共に強いオロシが吹いた。
上記写真に掲げるように、比良山系の上には背の高い風枕が現れた。
参考図の6、7、8に見るように、西風の場で強い比良オロシが山麓で吹くのは珍しいことである。
何故なら、長い距離の丹波山地を越えてきて吹く比良オロシは起きにくいと言われているからである。
通常は若狭湾から来る北西や北北西の風による比良オロシの頻度が高い。
今回のような第1級の寒波による季節風の場合は珍しく例外的な事例と言えそうである。
画像3には風下波動により風下側にできる雲を捉えたものであるが、比良山系から離れて湖上に浮かんでいる。
私見ではあるが、これは風下波動の波長が大きいことに起因しているように思える。
今日の比良オロシの最大瞬間風速は、アメダス南小松で9:01に18.8m/s(WNW)、ビワコダス北小松で9:40に19.7m/s(NW)であった。
JR湖西線は、前日から強風で運転の取り止め可能性を報じていたが、取り止めはなかった。
番号説明をクリックすると画像が現われます 画面の輝度を明るくしてご覧下さい
比良山麓上空にはいつものように晴れ間が見られた
琵琶湖側には風下波動による分厚い雲が浮かんでいた
琵琶湖岸から眺めると分厚い雲は湖上にあった
北東の明神崎方面では風下波動による雲は切れて晴れ間が見えていた
参考:午前9時の可視画像(高知大学気象情報頁)
参考:850hPa面の高層天気図
参考:午前10時のwindyの地上での風向・風速&地上等圧線
参考:午前10時のwindyの850hPa面の風向・風速&地上等圧線

<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは10日に1回程度の回収後に表示されます。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
)比良山系周辺 風情報 日変化
)比良山系周辺 気圧・気温・湿度 日変化
)琵琶湖北湖 風向・風速・10分毎最大瞬間風速 日変化
)琵琶湖北湖 気圧・気温・湿度・雨量 日変化
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