最強レベルの台風21号の琵琶湖での観察と解析


風の風景 No.662

2018年9月4日(火)は、最大級の台風21号が午後に近畿を襲い各地で大きな爪痕を残した。
前回の2018年8月23日(木)深夜に通過した台風20号と比べて、今回の台風は比較にならない程強かった。下記1・2に台風経路と地上天気図を示す。
大津市北小松の湖岸から琵琶湖大橋方面を眺めた。下記4・6・7・8・9を参照。
琵琶湖の西を通る台風21号の接近により、湖面は大荒れの天気へと向かう。強風では波の波長が長くなることが分かった。
この波により、湖岸の浜はえぐられ、砂浜は小さくなった。砂がなくなり植えてある松の根が顔を出していた。
図10には毎10分毎の最大瞬間風速の変化を示す。30m/sを越える強風となった。南東の風としては過去最大級である。
図11には毎10分毎の気圧の変化を示す。最接近時に970hPa程度の気圧を観測した。
図12には、琵琶湖の水位変化を示す。各地の水位は風の向きに大きく依存していることが分かる。南湖から北湖への湖水の移動もあった。
図13には、激しい波で浜の砂が大きくえぐり取られた様子の一例を示す。

番号説明をクリックすると画像が現われます 画面の輝度を明るくしてご覧下さい
今回の台風21号の経路と地上天気図
参考:8月23日の台風20号経路と地上天気図
前日9月3日の琵琶湖の穏やかな様子 …台風が明日来るとは思えなかった…
台風21号襲来当日早朝の比良山系にかかる雲 …南東の風が比良山系に雲を作る…
08時39分の琵琶湖の様子 …少し波が出てきた…
琵琶湖大橋はほぼ実景
10時40分の琵琶湖の様子 …波が強まって来たが波長は小さく普段見る姿…
14時00分の琵琶湖の様子 …波長がかなり長くなった…
15時04分の琵琶湖の様子 …大荒れの湖面。このような姿は初めて見た…
16時35分の琵琶湖の様子 …南からの波に変わり、次第に治まってきた…
10台風接近・通過時のビワコダス・シモウェスの毎10分最大瞬間風速の変化
11台風接近・通過時の気象庁アメダスの毎10分最大瞬間風速の変化
12台風21号接近・通過時のビワコダス・シモウェス・気象庁の気圧変化
13台風21号通過日の琵琶湖の水位変化
149月10日17時34分 大津市小松浜の砂移動被害の状況
<当日の風向・風速・気圧・気温・湿度・雨量については、下記を参照してください>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
)比良山系周辺 風情報 日変化
)比良山系周辺 気圧・気温・湿度 日変化
)琵琶湖中央部 風向・風速・10分毎最大瞬間風速 日変化
)琵琶湖中央部 気圧・気温・湿度・雨量 日変化
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