琵琶湖大橋橋脚台付近の上位蜃気楼変化を追う


風の風景 No.653

2018年5月14日(月)は、大雨をもたらした低気圧が東へ去り西から高気圧が近づき良い天気となった。
全般に終日北西の風が吹いたが視程も良く、遠くの山々まで見渡せた。
午後2時半頃に北小松の浜へ出向いた。一見実景に思われたが、野洲・守山・琵琶湖大橋・堅田方面で上位蜃気楼を観測した。
いずれも変化が低い蜃気楼で、琵琶湖大橋は橋脚台串刺型から湖面が伸び橋が縮む型へと終息した。
他は板塀状変化から湖面が伸び、陸地が縮む典型的な型で午後3時頃終息した。写真2に野洲川河口方面の変化を示す。
沖島や能登川、彦根、米原、長浜、明神崎方面はいずれも実景であった。
観測時は、全県的に北西の風が吹く中、北小松では蜃気楼出現時は南から弱い風が吹いて来ていた。
これまでとは異なる風が吹く中での上位蜃気楼発生は、境界層の形成解明に手がかりを与えてくれるかも知れない。
比良山麓や野洲、福堂に設置しているシモウェス風データの回収が楽しみである。
北小松の気温は14.4~22.8℃。琵琶湖大橋付近の水温は16.3℃。水位は+24cm。
番号説明をクリックすると画像が現われます 画面の輝度を明るくしてご覧下さい
琵琶湖大橋の橋脚台付近の多彩な変化 …低い境界層が奏でるソナタ…
野洲川河口方面の多彩な変化 …最後はブイも縮む…
琵琶湖大橋西・堅田方面の変化 …湖面が伸び、陸地が縮む…
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは10日に1回程度の回収後に表示されます。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
)比良山系周辺 風情報 日変化
)比良山系周辺 気圧・気温・湿度 日変化
)琵琶湖中央部 風向・風速・10分毎最大瞬間風速 日変化
)琵琶湖中央部 気圧・気温・湿度・雨量 日変化
前に戻る