北小松から眺める琵琶湖大橋は小Oリング型上位蜃気楼
風の風景 No.650
2018年5月05日(土)は立夏。高気圧の中心が南海上にあり、南高北低型の夏型気圧配置。
正午過ぎに北小松の浜へ出かけると、琵琶湖大橋は橋脚台を少し見せていた。対岸はほぼ実景であった。
弱い北東の風が湖面を吹いてきて、さざ波がああった。浜辺にはアユ釣りをする太公望や水遊びをする家族連れの姿があった。
午後3時過ぎに安曇川からの帰路、鵜川方面から琵琶湖大橋を見ると、太い眉毛状になっていた。
北小松鎧岩の国道から眺めても、太い眉毛状の変化を見せていた。
午後3時半頃に北小松の定点観測点を訪れると、写真①のように橋脚台が少し見える変化しかなかった。
しばらくすると②の太い眉毛状から③の小さなO(オー)リング型に大きく変化した。
その後、④の太い眉毛状に戻り、3分後には小さな変化が左右へ移り⑤の形になった。
帰りの鵜川付近からの変化や北小松での短時間の変化を見ると、今日は太い眉毛状を繰り返す変化が起きていたのかも知れない。
⑤の段階で北東からの比較的強い風が吹いており、これ以上の変化は望めないと考え、帰路に就いた。
ビワコダス・アメダスの風動画では、5日は北湖では日中湖風が吹いている。北小松は北東の風。
南湖では上位蜃気楼の変化はなかったとの情報。南湖の風向きは南西寄りとなっており、出ない風向きである。
上空850hPa面の流速は西風で、滋賀県南部の地上風もこの向きであるが、北湖は湖風で、若狭湾沿岸も海風となっている。
明らかに琵琶湖大橋付近で風の向きが異なる。上位蜃気楼に必要な境界層の形成メカニズムに関して重要なヒントを与えているように思える。
北小松の気温は10.4~20.2℃。琵琶湖大橋付近の水温は15.9℃。水位は+10cm。
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは10日に1回程度の回収後に表示されます。
①)BiwakodasAmedasSimowes風情報
②)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
③)比良山系周辺 風情報 日変化
④)比良山系周辺 気圧・気温・湿度 日変化
⑤)琵琶湖中央部 風向・風速・10分毎最大瞬間風速 日変化
⑥)琵琶湖中央部 気圧・気温・湿度・雨量 日変化
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