高気圧タイプの比良オロシで風枕・風下波動による層積雲は見えず
風の風景 No.638
2018年3月30日(金)は
中国東北部から日本海へ南下してきた高気圧の影響
で琵琶湖へは北西の風が流入した。
湿度が低くなり、遠く鈴鹿山地の山々がはっきりと見えた。
比良山麓では昨日午後から高気圧タイプ(H型)の比良オロシが吹き続き午後9時頃には治まった。
筆者は比良オロシを以下の6つのパターンに分類している。
①高気圧型(H)、②西高東低型(HL)、③低気圧型(L)、④寒冷前線通過型(CF)、⑤南岸低気圧型(SL)、⑥台風型(T)
いずれも地上等圧線は「北東から南西」へ流れ、45度マジックと呼ぶ経験則によく一致する。
また、上空1500mの850hPa面では、北西の風が若狭湾から比良山系へ流入している。
今回は、①の高気圧型(H)である。空気が乾燥しているため風枕や風下波動による層積雲が出現しなかった。
日最大瞬間風速は、ビワコダス北小松で14:50に17.0m/s(NNW)、アメダス南小松で01:47に16.4m/s(N)、
アメダス今津で08:21に13.6m/s(NW)、彦根気象台で15:03に14.3m/s(NW)であった。
高気圧タイプでは、最大瞬間風速は17m/s程度でJR湖西線の運行に影響を与えるまでには至らないことが多い。
琵琶湖は実景であった。北小松の気温は6.1~14.2℃。琵琶湖大橋付近の水温は11.9℃。水位は+6cm。
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1
北小松から沖島方面を眺める …沖には白波が立つ…
2
北小松から琵琶湖大橋方面を眺める …視程も良くほほ実景の姿を見せる…
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは10日に1回程度の回収後に表示されます。
①
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
②
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
③
)比良山系周辺 風情報 日変化
④
)比良山系周辺 気圧・気温・湿度 日変化
⑤
)琵琶湖中央部 風向・風速・10分毎最大瞬間風速 日変化
⑥
)琵琶湖中央部 気圧・気温・湿度・雨量 日変化
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