下位蜃気楼の伴奏でゴイサギと共演するF型温度測定棒


風の風景 No.589

2016年10月14日(金)、日本列島は引き続き大きな高気圧に広く覆われ秋晴れの好天となった。
早朝に琵琶湖へ出かけると、先日設置したF型温度測定棒を眺めると、横の杭に哲学に耽っているゴイサギが見られた。
バックには下位蜃気楼が素晴らしいシンフォニーを奏でていた。
昼過ぎに同じ場所へ出向くと、下位蜃気楼は持続していたが、ゴイサギの姿はなかった。
今日は、弱い湖陸風が吹いたが、実景や上位蜃気楼の出現とはならなかった。
琵琶湖の水温が22℃程度であるのに対して、最高気温が21℃程度であり水温の方が終日高いことによると考えられる。
太陽光も弱く陸部の気温上昇が小さく湖風も弱いので、上位蜃気楼の逆転層の形成どころか実景も起こらないと考えられる。
写真1を見ると、凸レンズ型の琵琶湖大橋は昼過ぎの方が横幅が広い。下位蜃気楼が少し小さくなっている。
湖面上の気温の上昇によると考えられる。今日の北小松の気温は13.3~20.7℃。
写真2では、10月8日の大雨による琵琶湖の水位変化と観測棒の水面付近の様子をまとめた。
写真3では、琵琶湖の水温と日最高・最低気温と蜃気楼発生の可能性についてまとめた。

番号説明をクリックすると画像が現われます 画面の輝度を明るくしてご覧下さい
朝と昼に同じ場所から琵琶湖を眺める …下位蜃気楼は終日続いた…
琵琶湖の水位変化とF型温度観測棒の水面変化
琵琶湖大橋付近の水温と北小松観測所の日最高・最低気温と蜃気楼との関連

<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です。(PC、iPone、Tablet等)
琵琶湖周辺の風(統合動画)
②ビワコダス・アメダスの気圧・風動画表示は、ここをクリック。
③琵琶湖周辺の気圧・気温・湿度等を知りたい時は、ここをクリック。
④シモウェス比良山麓風動画表示は、ここをクリック。
⑤シモウェス比良山麓気圧・気温・湿度等を知りたい時は、ここをクリック。
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