北小松から琵琶湖大橋の上位蜃気楼を観測・観測目線の高さ依存性を探る


風の風景 No.577

2016年5月19日(木)は、中心を北に持つ高気圧に広く覆われ爽やかな快晴の天気になった。
日中は気温が上昇し日差しも強かった。気圧傾度が小さく風が弱い日となった。
若狭湾・琵琶湖・伊勢湾では弱い海(湖)陸風が吹いた。
琵琶湖北湖の北小松では昼過ぎに上位蜃気楼を観測した。
荒神山以北は視程が悪く対岸は肉眼では見にくかったが、以南は視程も良く良い観測データが撮れた。
小松浜の磯部では多くの太公望がアユ釣りに夢中になる姿があった。上位蜃気楼出現には気がついていない様子であった。
今回は、琵琶湖大橋の上位蜃気楼変化の観測目線の高さ依存性を調べた。
湖面からの高さがおよそ3mと0.5mの2地点の撮影画像を比較すると、著しい違いが見られた。
上位蜃気楼で、高さが異なる地点から撮影したほぼ同時刻の画像を公開したのは初めてである。
傾向としては、シミュレーションで予想していたように「湖面に浮かぶ境界層からの相対距離の違い」で説明ができるように思われる。
夕方には明神崎から琵琶湖を眺めると、沖の白石向こうの湖面に湖面蜃気楼が残っているのが観測できた。

番号説明をクリックすると画像が現われます 画面の輝度を明るくしてご覧下さい
昼過ぎの北小松:琵琶湖大橋の上位蜃気楼変化(観測目線の高さ3m)
昼過ぎの北小松:上位蜃気楼の観測目線高度依存性:琵琶湖大橋①13:50
昼過ぎの北小松:上位蜃気楼の観測目線高度依存性:琵琶湖大橋②14:04
昼過ぎの北小松:上位蜃気楼の観測目線高度依存性:琵琶湖大橋③14:49
夕方:明神崎から眺める琵琶湖大橋や対岸の風景
夕方:明神崎から眺める沖の白石方面に残る湖面蜃気楼

<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です。(PC、iPone、Tablet等)
琵琶湖周辺の風(統合動画)
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