比良オロシの源流を求めて(釈迦岳→ヤケオ登山)


風の風景 No.515

2013年11月18日(月)は、気温は低めであったが西風の場で時雨の心配もない快晴となり、視界も素晴らしい日となった。
友人6人で、イン谷→釈迦岳山頂→フジハゲ稜線→1000m+→ヤケオ山頂→タンヤマの頭→絶景岩(筆者が命名)→ヤケ山→涼峠→揚梅の滝登山口へと走破した。
登山の目的は、①登ることが楽しいこと、②仲間と深まる親睦、③素晴らしい景色への遭遇、④体力・忍耐力づくり等あるが、⑤比良オロシの地形調査も筆者にとっては大きな目的であった。
3000m級の高山や、100km以上の峰が続く山々での風下側にはオロシは吹かないが、800m±200m程度の山岳地帯では風下側にオロシが吹くという。
比良山系は北西側が遠く若狭湾、南東側が琵琶湖でオロシの条件を満たしており、強い比良オロシが吹くことで有名である。
ただ、オロシには「山地に鞍部が必要」だが、比良山系にはそれが見られないので不思議だとよく専門家から指摘される。
筆者達の研究では、地上等圧線の45°マジック風下側での気圧の低下を見出しているが、現象論的発見に過ぎない。
今後、様々な人々の研究で、比良オロシの実態が解明されることを願っている。
今回の登山で、滋賀県花であるシャクナゲとブナ枯木のナメタケに出会えたことも幸運であった。

番号説明をクリックすると画像が現われます
イン谷登山口から上り始める(リフト乗場があったのだが)
滋賀県の県花シャクナゲを見つける!
ブナ林の枯木にナメタケを発見!
釈迦岳山頂手前のブナ林はシャクナゲとナメタケの宝庫
釈迦岳山頂に着く。木々で周囲の景色はあまり良くない
釈迦岳山頂から北へ少し下がると絶景に巡り会えた -奥比良の景色-
同じ場所からの黒谷、鹿ケ瀬・安曇川方面の景色
同じ場所からのリトル比良、1000m+、ヤケオ方面
フジハゲの稜線から1000m+、ヤケオ方面を眺める
10フジハゲの稜線から西の武奈ケ岳方面を眺める
11比良オロシが駆け下りる眼下の南小松・比良・木戸・琵琶湖を眺める
12ヤケオ山頂に着く。琵琶湖側は木々で見通しが悪い
13ヤケオ山頂から西の釈迦岳・1000m+方面を眺める。カラ岳の電波塔が見える
14東の北小松方面は山に隠れて見えない。鎧岩・鵜川方面が見える
15ヤケオ山頂から北に少し下がるとタンヤマの頭。荒涼とした景色である
16北小松からのヤケオ山頂は、ヤケオ東と記した山に隠れて見えない
17絶景岩(筆者が命名)から眺めるタンヤマ谷・北小松集落・琵琶湖・沖島
18高島市黒谷バス停留所西付近からヤケオ、釈迦岳を眺める

<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
※ビワコダス・アメダスの気圧・風動画表示は、ここをクリック。
※琵琶湖周辺の気圧・気温・湿度等を知りたい時は、ここをクリック。
※シモウェス比良山麓風動画表示は、ここをクリック。
※シモウェス比良山麓気圧・気温・湿度等を知りたい時は、ここをクリック。

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