寒冷前線の通過で昼前に第一級の比良オロシが吹き、湖西線は堅田~近江塩津駅間で運転を見合わせ


風の風景 No.503

昨日の2013年3月9日(土)は、気温が20℃近くまで上昇し、初夏を思わせる穏やかな天気となった。
黄砂が大陸から押し寄せ、視界は悪く琵琶湖対岸は極めて見にくい状況であった。
今日10日(日)は、正午前に寒冷前線が通過(気象庁)し、一転して荒れ模様の天気となり、強烈な第一級の比良オロシが吹いた。
10時半過ぎに大津市北小松の小松浜へ出かけると、湖面は背後から強い比良オロシが吹き抜け、水煙や津巻き、白波が観られた。
比良山地には厚い層積雲がかかっていたが、べとっとした風枕ではなかった。
この風の影響で、JR湖西線は堅田~近江今津間で運休し、代替バス輸送となった。
今回の比良オロシは、琵琶湖周辺の地域の風と比べてダントツに強く、第一級の比良おろしとなった。
この比良オロシは、寒冷前線通過型(CF型)に分類できるが、この時期によく現れる南岸低気圧型(SL型)による比良八荒ではなかった。

<<今回の最大瞬間風速の記録>>
観測局最大瞬間風速(風向)発生時刻
北小松(VP2)25.0m/s(NNW)12:40
南小松(アメダス)28.9m/s(NNW)11:18
北比良(VP2)23.2m/s(W)11:20
木 戸(VP2)27.3m/s(WNW)11:30
八屋戸(VP2)24.6m/s(NW)11:40
番号説明をクリックすると画像が現われます 画面の輝度を明るくしてご覧下さい
比良オロシ強風時に現れた山頂付近の雲の様子
強烈な比良オロシが湖面を駆け抜ける時にできる「津巻き」を方々で観測
荒れる湖面の向こうに見える実景の琵琶湖大橋
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)

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