大津市浜大津なぎさ公園から金環食を撮影する


風の風景 No.500

琵琶湖蜃気楼研究会 伴先生 の500mm望遠画像はここをクリック


2012年5月21日(月)は、予想に反して好天に恵まれ日本各地で「金環食」が見られたようです。 私は、浜大津のなぎさ公園へ出向き、Vixen(紀伊國屋書店)の日食グラスで楽しみながら、かつデジカメ(PENTAX200mm望遠レンズ)で画像に納めました。
最初は400mmの望遠レンズで挑戦したのですが、画像を比較すると200mmの方が鮮明なのでこちらを掲載します。
最初マニュアルで撮っていたのですが、金環食に近づくにつれ、暗い画像になったので、慌ててプログラムモードにしてしまいました。
結果的には明るくなったのですが、明るくなり過ぎて、実際とは太めの金環食になってしまいました。リハーサルが不十分だったと反省しています。
午後7時のNHKニュースを見ていたら、金環食が見られる境界付近ではベイリー・ビーズ(Baily's beads)という現象が見られ、滋賀県立米原高校の地学班は、この現象を調べたと報じていました。
そこで「ウィキペディア」で調べると、以下のように説明されていました。

<ウィキペディア>
ベイリー・ビーズ(Baily's beads)とは、日食の際に月が太陽を隠し、月表面の凹凸の地形によって日光がビーズのように見える現象である。
1836年にこの現象について初めて正しい説明を与えたフランシス・ベイリーにちなんで名付けられた。
月の地形は、山、クレーター、谷等の存在によって、かなり凹凸に富んでいる。
月表面の不規則性は、恒星の掩蔽の観測によって正しく知ることができる。
ベイリー・ビーズは日食の経路の中心では数秒間だけ見られるが、本影部の端付近ではその継続時間が最大になり、1分から2分も続く。

私も観測できていたのではないかと思い、金環食前後の画像を克明に追跡しました。上がその画像です。
先ほどの金環食の報告で述べたように、金環食前後では光がかなり弱くなるため、マニュアルからプログラミングに切り替えて撮影を行いました。
その結果、実際よりも輪郭が太くなったきらいがあります。
図④は、まさに金環食ですが、本当にそうであったのかは、他との比較をする必要があるように思います。
図の⑤~⑩に見られるビーズは、ベイリー・ビーズ(Baily's beads)ではないでしょうか。
一緒に、蜃気楼研究会の伴先生が、500mmの望遠レンズで撮られていたので、④も含めて、確かめてみようと思います。
ちなみに、今日の太陽には、黒点が3個ほど写っていました。私の200mm望遠画像も、ぼんやりとこの黒点を捉えていました。
前回報告した画像でも確認できると思います。
P.S. NHKニュースでは、金環食の境界線を詳しく特定することにより、太陽の大きさを、より正確に決めることができると報じていました。
豊かな知見を持つと、なかなか奥深いことが究められるのですね。
※)参考:NHK コズミック フロント スぺシャル「体感! 25年ぶりの金環日食」より
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