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爽やかな風が湖面を吹き渡り、太陽光が湖面で乱反射 水平線近くは強い下位蜃気楼


風の風景 No.495

9月24日(土)は日本海に中心を持つ高気圧に覆われ、爽やかな天気となり琵琶湖周辺では終日弱い北よりの風が吹いた。湖面上では爽やかな風が吹き渡り、波と戯れる日差しがキラキラと目映かった。
比良山系も爽やかに澄み渡り、最適の登山日和となり、山頂からの眼下の眺めは素晴らしかったことだろう。地元の田圃では稲刈りが進み、土手には猛暑で例年より少し遅れ気味の曼珠沙華(彼岸花)が満開近くになっていた。
さて、今日の風の吹き方には新しい発見があった。午後6時頃になると北小松では北西の風が吹き、ビワコダス北小松風観測所では17:55:31に10.0m/sの北西の風を記録した。この頃、北西方向に位置する小浜では南風、西に位置する美山では北東の風が気象庁アメダスで観測されており、午後6時のJAVA画像に示すように赤の円形リングから放射状に風が外へ吹き降りているようである。地上等圧線の流れは三日月型ではあるが、湖北北では南北、湖西では東西近くまで屈折している。気圧傾度は敦賀-彦根間で0.9hPaと非常に小さい。それにも拘わらず北小松では10m/sもの北西風が吹いている。これは山風であろうか。なんとも不思議な風で、メカニズムの解明が待たれる。

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