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秋分の日 爽やかに晴れ渡り比良山系には積雲が浮かぶ


風の風景 No.494

9月23日(金)は秋分の日。台風15号が北海道東へ去り、西から高気圧の勢力が強まり弱い西高東低の気圧配置となった。最低気温が20℃を下回り10月上旬の肌寒い1日となった。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。
前日の時雨模様の天気とはうって変わり、終日からっとした爽快な天気となった。明神崎南に高島市鵜川がある。大津市の北端北小松と堺を接する所に鵜川ファームマートがある。そこから比良山系を眺めた写真である。今日は積雲が至る所に浮かんでいた。積雲は北西から南東の方に軽やかに移動していた。
小松浜から琵琶湖を眺めると今日の湖面は異常に碧い。まるで沖縄の海を見ているようだ。台風の影響だろうか。遠くには湖北の山々が鮮明に見えた。
南方面を眺めるとやはり湖面は碧く視程は良かった。琵琶湖大橋は強い下位蜃気楼であった。下位蜃気楼(inferior mirage)は寒気が流入すると四季を通じて現れる珍しくない蜃気楼である。安定していて変化が少ない。一昨日鮮明に見えた実景の琵琶湖大橋と比べると違いは明かである。湖面近くの空気よりも上の空気が冷えている(上冷下暖)時に起きる。上下反転した像が下に見えるため琵琶湖大橋は凸レンズ状になる。島なら浮島現象と呼ばれる。

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