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敬老の日の昼過ぎから比良山頂には風枕が現れ、比良颪が久しぶりに吹いた


風の風景 No.492

2011年9月18日(日)昼前の小松浜では南東から風が吹き、里では波の音が聞こえていた。
昔からこのような景色を「ウミが動く」と言い、この後景色が変わることを意味していた。
この景色の裏付けを昨日の等圧線・気圧変化・風ベクトル画像は示している。
9月19日(月)の天気は難しい変化となった。北小松では午前中は晴れ間が見られたが、昼過ぎに一転して激しい雨が降った。
しばらくして天気が回復。すると風が強まり、久しぶりに比良颪が吹いた。
気象庁提供の午後3時の地上天気図を示すが、寒冷前線が通過したわけでもなく、このような時に発生する比良颪は珍しい。
尤も強い比良颪ではなく、ビワコダス北小松観測所の最大瞬間風速は、15時53分の15.4m/s北西の風であった。
その時の風枕を示す。小松浜に出て琵琶湖大橋を眺めると、写真下に示すように弱い下位蜃気楼であった。
比良山麓を南下し、大津市和邇北浜から風枕を眺めた。
北小松で吹いていた比良颪を想像できないほど和邇北浜では風は弱かった。
浜へ出て和邇漁港から北の明神崎方面を眺めると、湖面は少し波立っていたが風は弱かった。
今日の視界はまずまずで、明神崎の右向こうに遠くの竹生島がはっきりと確認できた。
明神先を南下すると竹生島は明神崎に隠れるが、和邇漁港辺りから再び見えるようになる。
今日何故比良颪が発生したかは、19日(月)の等圧線・気圧変化・風ベクトル画像を見れば手がかりが掴めることであろう。

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