本格的な寒波襲来 大津市小松浜ではカミより第1級のヒアラシが吹く


風の風景 No.481

2009年12月19日(土)の小松浜の早朝は、第1級のヒアラシ模様で、カミ(野洲や琵琶湖大橋方面)からの風や波が強く吹き寄せていた。押し寄せる風は冷たく、琵琶湖大橋や対岸の景色は強い下位蜃気楼となっていた。中央付近の琵琶湖大橋は凸レンズ状になっている。また、この写真には写っていないが琵琶湖の上空にはヒアラシ特有の雲が出ていた。
このような超1級のヒアラシの景色は17日(木)の朝にも見られたが、今日も引き続き見られたことは、今回の寒波が超1級の冬将軍であることの1つの現れであるといえる。午前9時の地上天気図は西高東低の冬型気圧配置を示しており、琵琶湖付近の地上等圧線は北西から南東に走っている。比良颪の時とは直行する流れである。
ヒアラシの時は、風がカミからであるため天気は良い。比良山系には僅かに雪が積もっているが晴れている。
全国的には西風の場になっていて、北陸や中部・東北では里雪型と呼ばれる本格的な積雪をもたらしている。近江では「ヒアラシの景色の後は天気が荒れる」という言い伝えがあるが、今回はどのような推移になっていくのだろうか。
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